小学校低学年1~2年生の読書感想文におすすめ10冊

小学生1~2年の低学年向けの読書感想文におすすめの本を紹介します。初めて学校で宿題で出されたら何を読めばいいか親も悩みますよね。是非参考にしてみてください。

葉っぱのフレディレオ バスカーリア

レオ・バスカーリア博士の作『葉っぱのフレディーいのちの旅ー』春に生まれた葉っぱのフレディが成長し冬に自然に帰っていく物語ですが、どんな小さな世界にも命があり、命の営みがありそれが永遠の命へと繋がっているいるんだと感じる事が出来る物語です。

とても身近な植物の中にも個性があり沢山の仲間がいて沢山の役割がある事を知ることが出来、1つとして同じものがない命の尊さや、生きることの意味、別れや死を知る事で命を大切に思える感情を育てていく事が出来ると思います。

友人のダニエルが言う「変化しないものは一つもない」という言葉も印象的で変化の中で自分の役割を見つけていき何かの役に立てるようになること、生まれてきた意味や、生きている事の意味を知るきっかけになる本だと思います。

おともださにナリマ小 たかどのほうこ

小学校低学年のお子さんの読書感想文には、たかどのほうこさんの「おともださにナリマ小」をおすすめします。小学校に入学してしばらくたつと、絵本の読み聞かせでは少し物足りなくて、ちょっと長めの児童書を読みたくなってきます。

主人公のハルオは一年生で、四年生のリョウくんと一緒に学校に通っています。友だちを見つけて走っていくと、いつの間にかキツネの小学校に迷い込んでしまいます。

子ども向けの本の中には、見慣れた風景から、ちょっと一歩入ると不思議な世界に行ってしまうという展開がよくありますが、子どもはドキドキする体験をするのが大好きなので、次の展開は何だろうと、どんどん読み進めていくことができます。

また、身近な小学校の話ですし、手紙の文字の間違いを見つけたりしながら楽しく読むことができます。

はれときどきぶた

小学校低学年にも読みやすく感想文が書きやすい、矢玉四郎さん原作の児童文学作品「はれときどきぶた」。

物語は少年、則安君がでたらめな日記を書く事から始まります。母親に日記を読まれてしまった事を知った則安君が、母親を驚かそうとしてでたらめな日記を書きますが、それらが現実に起こるというもの。題名通りに豚も降ってきますので、読み始めたらそこまで見たいものですよね。

小学校時代にこの作品を読んだ人は多いんじゃないでしょうか?

自分が書いたものが全て実現してしまう、何が飛び出すかわからないそんな楽しいファンタジーな世界が、子供達にウケるのだと思います。最後まで一気読みできる内容と容量ですから、子供達の感想文書きの物語にはピッタリだと思います。

幸福の王子 オスカー・ワイルド

オスカー・ワイルドは、妖しく不健全なストーリーも書くけれども、美しい話は本当に、天からの贈り物のように美しく純粋であると思うことがあります。

『幸福の王子』は、金と宝石で造られた王子の像とツバメの自己犠牲のお話です。小学校低学年では、明るく幸せなストーリーを読みたいかも知れません。しかし、王子が不幸な人々を想って涙し、南へ渡るべきツバメが共感してメッセンジャーとなる展開は、お子さんが受け入れるのに無理はないと思います。

不幸な人々は王子の贈り物のおかげで幸福になるけれども、王子は飾りがなくなってボロボロになり、冬が来てツバメは凍え死にます。

子供たちは、良いことをした彼らが無惨に死ぬところを読まねばなりません。最後に神が天使を通して彼らを評価するけど、どうして死ぬ前に助けて褒めてくれないのだろうと思うことでしょう。

けれどもそれが本来の人生の姿であり、人知れず消える自己犠牲もあると作者は主張しているわけです。こんなふうに美しい文芸の形でさまざまな葛藤や苦難、ハッピーエンドではない結末に触れ、深く考えることは、読書を通して人生を豊かにするということだと、私は考えます。

エルマーのぼうけん ルース・スタイルス・ガネット

主人公エルマー9歳。ちょうど小学校低学年、自分とそれほど変わらない彼が親しくなったのら猫から過って動物島へ上陸し、囚われの身になってしまっているりゅうの子どもの話を聞きます。

そして、なんとかして助け出したいと思ったエルマーはリュックにチューインガム、キャンディー、輪ゴムなど小学生が手元に持っていそうなものを詰め込み旅に出ます。

その持ち物を上手に使いエルマーは動物島での数ある危険や困難を乗り越えます。自分も持っている身近なものがまるで勇者の剣のように思えてくるわくわく感や、自分だったらこうするのではないかという発想力も刺激されると思います

また、冒険を通して少し成長していくエルマーに子供は頑張ったらなんだってできるという勇気をもらい、スポーツ、勉強など意欲がますと思います。少し長めの話ですが、親子共に楽しめる話だと思います。

おまかせ!しゅくだいハンター 山野辺 一記

小学生低学年の読書感想文は親にとっても難題ですが、その題材は子供にとって身近なものが書きやすいです。

そこでおすすめなのは、金の星社の「おまかせ!しゅくだいハンター」山野辺一記・作、常永美弥・絵です。小学生のけんたろうが、宿題をやるのが面倒で、やりたくないと思っていたら、そこへ宿題ハンターが現れて、けんたろうの宿題を代わりにやってくれるという、小学生にとってまさに夢のような話です。

しかし、宿題ハンターがやった宿題は答えはめちゃくちゃ、ノートはめちゃくちゃで、けんたろうは自分でやったほうがましだ、自分でやらなきゃいけないと気付くのです。

小学生にとって、誰かに宿題をやってもらって楽をしたいという思いは誰しも持っているものなので、この本の内容と共感できる部分は非常に多いと思います。

そして、結局は宿題だけでなく、どんなことも他人に丸投げするのではなく、自分でやらなくてはいけないということに、本の中のけんたろうも、お子さんも気づくと思います。

ジェインのもうふ アーサー=ミラー

誰にでも、どうしても手放せないものってあるものです。たとえそれがつまらないものでも。幼い頃から愛着のあるものならなおさら。

「ジェインのもうふ」の主人公ジェインの場合、それがピンクのもうふでした。赤ちゃんの頃からくるまれていたふわふわのもうふは大のお気に入り。いつでもどんな時でもこのピンクのもうふがあれば、安心して眠れるのです。

赤ちゃんだったジェインは成長していきます。一センチ二センチと背がのびて、もうふもベビーベッドから普通のベッドへと移されます。しかし、物はやがてくたびれ古びてくる。もうふも例外ではありませんでした。ぼろぼろになり擦り切れたもうふとサヨナラするよう説得する両親。

頑として抵抗し続けるジェイン。しかし小学校にあがったジェインに、とうとうもうふとのお別れの日がやってきます。

お別れの仕方は、大人の目からみると、ちょっとうまくできすぎです。でも子供の心にはきっと響くにちがいない。

「自分にはもう必要ないのだ」「卒業したのだ」という認識をうえつけられる素敵なお別れの仕方なのです。

もうふを手放すことは、小さな小さな自立でもある。泣いたりわめいたりしていたジェインに自分を重ねあわせ、一年生になってちょっとだけおねえちゃんになったジェインの気持ちもよくわかる。子供たちに、そんな感想がわいてくるのではないでしょうか。

作者のアーサー・ミラーはアメリカの劇作家だそうです。

テンポがよく、頭の中で場面を描きやすいのはそのせいかもしれません。個人的になんといっても好きなのが、表紙の絵。もうふをにぎりしめてジロリとこちらをにらむジェインの表情がなんともいえない。「こういう顔するよね」と、わが子に重ねあわせて笑ってしまいます。

ふたりはともだち アーノルド・ローベル

アーノルド・ローベル作「ふたりはともだち」は、がまくんとかえるくん、2匹の日常を描いた物語です。

収録作「はるがきた」では、はるが来たことを伝えるため、かえるくんはがまくんの家へ行きます。しかし、がまくんはなかなかベッドから出ようとしません。そこでかえるくんはカレンダーを使ってある作戦を考えるのですが・・・。

起こしたいかえるくんと、眠りたいがまくん。2匹のやり取りは子どもと母親の攻防のようで、けして怒らないかえるくんの優しさには頭が下がります。

当たり前のように、どんな時も寄り添ってくれる友達がいることは、とても心強いことです。こんな友達を作れたらいいな、そう思わせてくれる一作だと思います。

お話はどれも短く、文字も大きいのでとても読みやすいですし、優しい色合いの絵も魅力的です。可笑しくて可愛らしい、2匹の日常をこっそり覗いてみてはいかがでしょうか。

きかんしゃ やえもん 阿川 弘之

低学年のお子さんがいらっしゃるご家庭の方は、もう既に読書感想文などにと、お子様と本を選んでいますでしょうか?

きかんしゃ やえもんという本で、こちらは初版が1959年と、長い間、多くの人に愛され読み続けられている一冊です。お父様お母様世代はもちろん、もしかしたらお祖父様やお祖母様も知っている、もしくは読んだことがあるという方もいらっしゃるかもしれませんね。

作者は阿川弘之さん、絵は岡部冬彦さんの作品のこの1冊は、やえもんという名の機関車を主人公として、物を大切にする心などをやさしく子どもたちにも伝えてくれる本です。

古くからかわれていた機関車が処分されるところでしたが、博物館の人が来て、やえもんを譲ってほしいと言う一言で、やえもんは永久に博物館で無事大切に保存されることになります。電車が好きな男のお子さんはもちろん、女の子も楽しく読める一冊です。

子ども一人でも読み切れる量の文章で、きっと心に響くものを感じることができるのではないかと思います。

初めての読書感想文に挑戦する1年生のお子様はもちろん、2年生や3年生のお子様でも楽しめる1冊ですので、是非お手に取って楽しく読んでみてください。

絵も、懐かしさを感じさせるものがあり、大人は懐かしく、子どもは昔の様子にも想像を巡らせて読むことができると思います。夏休み、是非親子で素晴らしい1冊「きかんしゃやえもん」をおススメいたします。

エルマーと16ぴきのりゅう ルース・スタイルス・ガネット

R.S.ガネット作の有名な「エルマー」シリーズの1作です。幼稚園の劇などでよく使われているので、低学年の子どもさんに親しみのあるお話だと思います。

どうぶつ島から帰った猫がエルマー・エレベーターという男の子に龍の話をする、という冒頭から始まります。

その話を聞いて、エルマーが龍を助けに行く冒険が描かれています。「かれき町」「そらいろこうげん」「とんがりさんみゃく」といった空想の場所が出てきますが、本の裏表紙にお話中の地図が載っていたり、地名が『』(二重カギカッコ)で囲わていていたりするので、イメージしやすく、読みやすいと思います。

また、冒険の項目ごとにタイトルが付けられていて、「今日はここまで」といった目安が付けやすいのも、おすすめの理由です。文中は、ひらがなが多く「山」「六」などの1年生で習う漢字が少し入っていますが、読み仮名がふってあるので、漢字の苦手なお子さんにも読みやすいと思います。

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