あらすじ
少年マックスは、おおかみのぬいぐるみを着ておうちで大暴れ。
怒ったおかあさんに、夕ご飯抜きで寝室に放りこまれてしまいます。
すると突然、部屋ににょきにょき木が生え出して、
マックスは遠い遠いかいじゅうたちのいる世界に冒険に出かけるのでした。
かいじゅうたちの王様になり、かいじゅう踊りを踊って楽しむマックス。
だけど突然さびしくなって、だれかさんのところに帰りたくなります。。。
『あれはマックスの夢だったの?』
かいじゅうたちの世界での冒険は、
マックスにとってとても長い旅のようですが、
気づくと、放りこまれた寝室に戻っている。
部屋にはちゃんと温かいごはんが用意されていました。
”王様になりたい”
そんな子供時代の願望を叶えてくれるかいじゅうたちの世界は、
きっとマックスの夢だったのかもしれません。
やんちゃな少年マックスのたったひと晩の、そして大大大冒険。
家に無事に帰ってくると、ほっとすることができる
アドベンチャーストーリーです。
この絵本の楽しみ方
少年マックスがかいじゅうの王様になったとき、
「かいじゅうおどりをはじめよう!」
とかいじゅうたちに命じるのですが、
このシーンは、かいじゅうたちが踊る絵だけの文章のない3つの見開きが登場します。
ここが読み手の腕の見せどころ!
オリジナルの歌や手振り身振りで、臨場感を与えると、
子供がより絵本の世界にのめり込むことができます。
我が家では、私が読み始めて娘がハマり、そのうち、パパにもおねだり。
パパは、このかいじゅうおどりのシーンで
私とは全く別の音楽と、ダイナミックな振りをつけて、読み聞かせていました。
ある日、いつものように娘に絵本を読み聞かせていると、
かいじゅうおどりのシーンで私が見たこともない振りを
にこにこしながら楽しんでいる娘。
私も娘の振りのまねをすると、さらにご機嫌!
さてはパパの仕業か!!!
・・・と、我が家では”かいじゅうおどり”の連鎖で
家族みんなのコミュニケーションが生まれました。
その後は、リピート確定!
娘からは「読んで!」のおねだりの嵐です。
映画も一緒に楽しもう!
『かいじゅうたちのいるところ』は、2010年にアメリカで、『マルコヴィッチの穴』『her~世界でひとつの彼女~』のスパイク・ジョーンズ監督によって映画化されています。
絵本を通してこの物語が大好きになったお子さんに見せてあげると良いと思います。
ふわっふわのかいじゅうたちとじゃれあうマックスの姿を見ると
大人も子供のころに返ったようなそんな気持ちで一緒に楽しめる映画です。
映画なのでストーリーはしっかり長め。内容を理解しはじめる4・5歳~が対象年齢かなと思います。