二匹のこうさぎが年寄りうさぎに、
「にんじんはすきなだけ食べても良い りんごは 手出しはしないこと きつねにやられるぞ」
と忠告をうけるのですが、
こうさぎちゃんたちは、りんごの木の下でにんじんのようなものを
見つけて・・・。
【予想外の展開その1】
実はこの”にんじんのようなもの”、へびのしっぽなんです。
【予想外の展開その2】
りんごを食べてしまったこうさぎ、
きつねに見つかって、追いかけられて・・・
へびのお口の中に飛び込みます!
と、ここまで聞くと、
言いつけを守らなかったから、へびにまんまと騙されて、
食べられちゃった・・・
『大人の言いつけは守るべき』
という教訓なのかな?
というのが絵本にありがちな展開。
だけど、レオ・レオニの結末は違います。
きつねが去った後、へびは二匹を口から出し、
きつねから守ってあげたのでした。
こうさぎたちは、年寄りうさぎにこのことを
伝えて、めでたしめでたし。
以前、紹介した『フレデリック』同様に
レオ・レオニが生み出すストーリーからは、
”普通であることにとらわれない”
”自由な発想を持って自分でしっかり考えよう”
というメッセージを感じます。
子育てをしていて、
「やってはいけないよ」と注意をしたとき、
「なんでいけないの?」という子供の素朴な疑問に
はっとすることがあります。
理由をしっかり考えないで注意していると、
子供の疑問に答えられないのです。
どちらかというと、
固定概念にとらわれた大人へのメッセージとも感じられる面白い展開のストーリー。
子供と一緒に、ドキドキ、ハラハラ♪楽しんでみては?