『おくりものはナンニモナイ』、『ハグタイム』のパトリック・マクドネル作、
どうぶつが大好きな女の子のお話。
2つの絵本を書店で見つけて、大当たりだったので、
3冊目として見つけた『どうぶつがすき』ですが、
他の2冊とはちょっと毛色が違いました。
作品ごとに、『そういうことか!』という
驚きや教訓・感動が得られるのがこれまでの作品でしたが、
この『どうぶつがすき』は、
読み進めていくうちに、それが実話だとわかるドキュメンタリー絵本で、
違った意味の驚きがありました。
主人公の少女ジェーンは、
おとうさんにチンパンジーのぬいぐるみジュビリーをもらいます。
自然が大好きなジェーンは、
大好きなジュビリーと一緒に、
ことりがひなを育てる様子、
くもがすをはる様子、
りすがおいかけっこする様子などを
飽きることなく観察している女の子。
ジェーンは、自然の観察を通して
「せかいは、ふしぎで おもしろいことが なんて いっぱい あるのでしょう。」
と感じます。
ジェーンは、
アフリカのジャングルに暮らすターザンの本を読んだことをきっかけに
「アフリカにすみたい、
そしてたくさんの動物と仲良くなって、
困っている動物がいたら助けてあげよう」
と思うようになりました。
それからジェーンは、
毎晩、夢が叶うようにお祈りをしてから寝るようになりました。
そしてある朝、ジェーンの夢は叶います。
・・・
と、ここから絵本は、写真になり、
少女ジェーンは、
実際に夢を叶えた女性、ジェーン・グドールの
幼少時代だったことがわかるのです。
ここに描かれているストーリーは、
理屈でもお説教でもなく、「夢は叶う」という紛れもない事実。
真っ白で純粋な子供の心に、
「夢は叶う」ということを伝えたい親御さんは、
ぜひ読み聞かせてあげることをおすすめします。