あらすじ
ある晴れの日、葉っぱの上の小さなたまごから、あおむしが生まれます。
おなかがすいたあおむしは、
月曜日にはりんごをひとつ、火曜日はなしをふたつ・・・
あおむしは毎日いろんな食べ物をたくさんたべて、ふとっちょに成長します。
やがて、さなぎになって、きれいな蝶に変身する。
と、ストーリーはとてもシンプルなのですが、
みなさんご存じの通り、鮮やかな色遣いや
むしくいの穴が空いているというくいしんぼうあおむしの演出が魅力的で、
何世代にも渡って読み継がれる名作絵本です。
この絵本の楽しみ方
今では様々な仕掛け絵本が当たり前のように出版されている時代ですが、
次世代の楽しみ方としておすすめなのが、
YouTubeの歌つきアニメーションを一緒に見せること。
動画を見せて以来、我が家では、絵本を見せるときも歌いながら楽しく読み聞かせています。
娘も体を上下に動かして時折声を出してノリノリ♪
以来、お気に入り絵本、不動のNO1。
特に大好きなシーンが、
土曜日の、食べ物がたーっくさん出てくるシーン。
指をさしながら早口で歌うと大興奮。
一発で上手に言えたときの読み手の達成感もはんぱないですよ!笑
と、時代が変われば名作絵本もいろんな楽しみ方があるのだな、名作ゆえに。
と思う今日この頃です。
誕生秘話
1976年に日本で発売されて以来、40年に渡って愛され続けている名作絵本。
もう子供を持っている親なら、知らない人はいないと言っても良いくらい名作中の名作ですよね。
色鮮やかな色彩が特徴のエリック・カール作『はらぺこあおむし』ですが、
世界ではじめてアメリカで発売される際に、印刷・製版したのは日本の会社なのだそうです。
”虫食い”をページの穴で見事に表現している仕掛け絵本ですが、
当時、ページを小さく切ったり、穴を開けたりするのはコストがかかるため、アメリカの会社からは断られてしまい、
それを引き受けてくれたのが日本の会社だったのだそうです。
そんな編集者さんの努力と日本の技術から生まれた名作絵本。
うちの娘もページをめくっては虫食いの穴に指を入れて楽しんでいます。
その個性的な製版方法が、子供の直感を刺激、確実にヒットにつながっているのだと思います。