「ちょっとかわったのねずみのはなし」その副題通り、冬に備えてせっせと働くのねずみたちに混じって、いっぴきだけ働かないねずみ、フレデリックのお話。
いいえ、フレデリックが言うには、「働いてない」のではないのです。
みんながせっせと働いている時間に、フレデリックは
おひさまの光を集めたり、
季節の色を集めたり、
言葉を集めたり、
頭の中はせっせと働いてます。
やがて冬になって、みんなが集めた
食料が尽きてくるとき、フレデリックの力が発揮されます。
目をつむると不思議な事に…
あたたかい日のおひさまが感じられる。
季節の色が感じられる。
詩的な言葉が生まれる。
他ののねずみたちがせっせと集めてくれた食べ物とはまた違った
贈り物をフレデリックはみんなに与えることができるのでした。
「みんなと同じじゃなくてもいい」
そんなメッセージが感じられるお話。
2歳間近のうちの娘は、この絵本がマイブーム。
読み聞かせていると、ストーリーが1歳児にはまだ長いらしく、
ページをどんどん飛ばしてしまったり、
最初のページを何回も読んでとおねだりされたりetc.
内容には関心が無さそうなのですが、
何度もこの絵本を読んでとおねだりしてきます。
絵がお気に入りなのかも!?
私もお話よりも絵にひかれてジャケ買いしました。
布の切り絵みたいなぬくもりを感じる質感が
ハンドメイド好きの私にはたまりません。