ススメの漫画や面白いマンガを少年少女や青年や大人など関係なく集めてみました。ランキング形式にしたかったけれど、無理でした。タイトルが思い出せなかったり、書き忘れたものもあると思うので、なかったら追加するのでレビューお待ちしてます。
3月のライオンは高校生のプロ将棋棋士の葛藤漫画
3月のライオンは主人公がプロ棋士の男子高校生ですが、だからと言って王道の将棋漫画という訳ではありません。
もちろん対局のシーンも少なからずあるのですが、孤独な少年時代を過ごしてきた主人公の桐山零が、ふとしたことで知り合った3姉妹や、学校関係者、将棋界のライバル達など、周囲の人々と交流を深めていく中で、棋士としても人間としても成長していく、心の成長を描いた作品と言えます。
将棋初心者の3姉妹の次女ひなたの為に、零の棋士仲間の二階堂が解りやすく解説しているシーンもあり、将棋をよく知らない人でも楽しめると思いますし、この漫画を読めば今まで感心が無かった人でも将棋のことをもっと知りたくなる内容だと思います。
3姉妹との会話の時と、緊張感のある対局のシーンとでは、空気まで違って見えたり、象徴的に心情を表す描き方は見事です。
零を取り巻いている多岐に渡る年齢層の登場人物による台詞は、3姉妹の末っ子モモのピュアな台詞、棋士達の熱い台詞、教師やベテラン棋士による深みがあり現実味や説得力のある台詞など、胸に刺さり、心に響く台詞も満載です。
登場人物がとても多いのですが、それぞれのキャラが立っていて愛嬌もあり、面白いです。
時には零がほとんど出てこない、他の棋士メインの話や、3姉妹サイドの話もあったりしますが、その棋士やその家族を通じて将棋の世界の奥深さが垣間見れたり、家族の絆の深さが描かれていて、サイドストーリーにも大事なテーマが散りばめられています。
3姉妹の食卓に並ぶ、長女のあかりさんが作る晩御飯がいつも美味しそうなのもポイント高いです。
零達がそれぞれ不安や悩みを抱えながらも、それでも一歩一歩懸命に前へ進もうとする姿は胸に響いてきて応援したくなります。
この漫画を読むとホッとしたり笑ったり泣いたりと、感情が揺さぶられますが、読んだ後は必ず続きが早く読みたくなる漫画です。
今秋、アニメ化されることが決定したので、一人でも多くの方にこの作品の面白さを知って貰えたら嬉しいです。
ARIAはファンタジー癒し系漫画
舞台はネオ・ヴェネツィアといった場所で、その名の通りヴェネツィアを元にしたお話です。主人公の水無灯里が一人前のウンディーネ(ゴンドラ漕ぎ)を目指すお話で、ほのぼのとした話が多いです。
水無灯里はとても前向きで素直な子で、なんてことのない日常の中で素敵を発見する天才なので、読んでいるこちらまで不意なことに気付かされることがあります。
ほのぼのとしたお話の中にも不思議だったり、どきどきだったりと1話1話がとても素敵なお話ばかりです。イマイチというお話がありません。
お話は勿論ですが、作者である天野こずえ先生の絵がまた素敵で綺麗で、イラストを見るだけで心暖まります。カラー絵は感動してしまう程に綺麗で、暫く眺めてしまいます。
男女問わず読める内容ですし、実際男女共に人気のあるお話だと思います。最初から最後までずっと素敵な世界に、素敵な登場人物ばかりです。
Baby Steps ベイビーステップはテニス漫画で練習がすごい
ベイビーステップが他の漫画と違う点は、よくあるスポーツマンガやバトル系では、主人公はもともと強いか、弱くても自分にしか出来ない特別な武器や技を持っていたりして、そこから強敵を倒して行く流れです。
しかしベイビーステップの主人公である丸尾栄一郎(まるおえいいちろう)は、テニスを1から始めるには遅すぎる年齢から始めたにも関わらず、まわりが注目せざるを得ない選手にまで成長していくという過程が描かれています。
栄一郎は、テニスに恵まれた身体能力は持ち合わせていませんが、性格がなせる細かい分析能力と、自分自身も数少ないの長所と認識している目の良さ、天性的な精神力で自分だけのテニスの型探していきます。
短期間での急成長を見せてくれますが、栄一郎の練習の量と質を見ていればこれだけスゴイのも納得できます。
さらに、ベイビーステップのスゴイと思えるところは、練習の内容です。かなり細かく表現されていて、この漫画さえ読めば、テニスの基礎本はいらないと言うくらい、サーブやストローク、コントロール、狙いどころからメンタル面まで幅広く説明されています。
普通にありえそうなことを書いているのに、いきなりテニスでさらなる成長のために!と海外に行ったりしてしまうのも読んでいて衝撃的で面白いところです。テニス以外にも栄一郎自身の恋愛やそのまわりで起こっていく恋事情も応援したくなりますよ。
BASARA(バサラ)は文明崩壊後の日本が舞台の漫画
"27巻のコミックが出版されているBASARAは、文明崩壊後の日本を舞台に運命の子供と予言された少女、更紗と双子の兄のタタラ。
小さい砂漠の村から始まり、どんどん全国に仲間を増やしていきます。その姿は一般的なゆるぎない強いヒーローではなく、泣きながら迷いながら歯を食いしばって走り続ける人間味のあふれるものです。
また、ストーリーやセリフの中に、人との絆や優しさ、信頼などの大切さを練りこんでいて、考えさせられるところも多々あります。
登場人物が非常に多くそれぞれが個性的なキャラクターで、登場人物同士の関係性の変化やその人過去も見所です。
また更紗のつらい恋もこの漫画の大きな柱で、恋の行く末は最後までわかりません。心理描写がとても繊細に書かれていて、共感するところや涙するところもたくさんあります。
全国各地の地名が出てくるので、馴染みある土地の話だと、読んでいてうれしくなります。
Dr.スランプは鳥山明のロボットコメディおすすめ漫画
"Dr.スランプの魅力は、主人公の発明はすごいけど間抜けな則巻千兵衛や、彼が作ったロボットの則巻アラレ、ガッちゃん・スッパマン・ニコちゃん大王など登場するキャラクターのどれもが魅力的な所につきます。
特にユニークなのは実質的な主人公のアラレはロボットでかなり強くて、悪者を倒したりするところもあるのですが、ドラゴンボールのようなバトルマンガじゃなくてコミカルなマンガになっているのが魅力で、読み直すと作者の鳥山明の魅力はやっぱりこういうギャグマンガにつきると思います。
また、当時の鳥山明の編集を担当していた鳥嶋和彦をDr.マシリトという悪役で登場させるのユニークです。
そして、美しい線で描かれる絵と、細部まで凝ったメカニックやキャラクター着る衣装などの細かいデザインやカラリーングにも抜群のセンスを発揮していて、ナンセンスなギャグマンガとしての魅力に加えて、デザイナーとしてのちに活躍する鳥山明の才能がもうこの作品で垣間見れるのも魅力です。
GS美神 極楽大作戦!!は妖怪退治のギャグマンガ
GS美神 極楽大作戦(ゴーストスイーパーみかみ ごくらくだいさくせん)は美神令子と助手の横島忠夫の二人を主軸に展開していきます。内容はギャグ・どたばた・コメディ寄りです。悪霊退治を意気揚々と倒していきます。ビルや壁が壊れてもシリアスになることはなくむしろ派手なギャグ表現で最終巻まで続きます。旧判で全39巻、新しく出たワイド版で全20巻あります。
主人公の美神令子は、自分に自信があり、能力も抜群に高く、そして仕事を契約していく。契約は自分の言い値。できないことをする+リスクがあるのだからときちんとギブアンドテイクの姿勢を取っており、更に本心はお金にまみれたいという大のお金好きなです。
そんな本能むき出しの助手になるのが横島忠夫。こちらも負けず劣らずに本能に忠実です。女性を見れば寄っていき、しばかれます。そんなハイテンションギャグコメディです。
暗い雰囲気や裏切りや推理物などの作品の合間に息抜きとして読むのに最適です。区切り区切りでどこから読んでも話はわかると思いますので旧版での読書をおすすめします。
私はお金が大好きなのこんな主人公はこの作品以外見れないと思います。アニメ化もされたのでそちらもおすすめ。全てのキャラの声が最高に合っています。
これ以上ない組み合わせです。そしてやはり実力があったためか現在も第一線で活躍されている方ばかりです。CDドラマもありますが入手困難なので手に入るようであればご視聴いただきたいです。
NARUTO -ナルト-はいまや日本で1番有名な忍者漫画
忍者漫画のNARUTO -ナルト-は、主人公のうずまきナルトが住んでいる里で1番の忍者の火影を目指し、数々の困難を仲間と共に乗り越えて成長していく様子が描かれております。
ナルトはおっちょこちょいな性格なのですが、それに対峙するかのようにライバルであり友であるうちはサスケは超クール。その二人に花を添える形でヒロインの春野サクラがおりますが、腹黒いところもあり、これもかなりの曲者です。その三人で班を組み、忍者としての仕事依頼をこなしていくというのがこの漫画の初期のベースです。
その班の上忍としてコピー忍者と呼ばれるはたけカカシが班をまとめます。ただ、大長編漫画であるためストーリーは回を重ねるごとに変化し且つ規模が大きくなっていきます。
ストーリーはとてつもなく大きく広がるのですが、その根底にあるのはあきらめないど根性。ナルトの不器用だけれども明るく決してくじけない姿勢に負けないぞと、純粋に元気をもらえる作品です。
orengeはパラレルワールドで繰り広げられる青春マンガ
orengeは翔を助けるために同級生が各々力になってあげて幸せを考えてあげる作品です。
菜穂の翔に対する好きの気持ちが高校生らしくて青春時代を思い出しました。甘酸っぱいようなもどかしさが楽しめます。
絵のタッチも柔らかく色使いもふんわりしている漫画です。王道の3角関係の恋愛ですが、王道なのになんか新鮮さもある漫画です。
はらはらではなく、純粋に淡々とたのしめます。あるようでなかった傑作品です。
パラレルワールドの世界があったら私も戻りたいなと思います。2つの世界で生き方が変わってくる不思議な世界感がとても好きです。
パラレルワールドと現在の世界とのつなげ方もすきです。今どっちの世界なのかもわかりやすいです。
青春漫画には絶対ある体育祭のシーンが一番好きです。バトンをつなげていくシーンがとても感動しました。一度読んでもまた繰り返し読みたくなります。翔のために5人の仲間が一致団結して協力しあう姿が涙なしではいられません。
あさきゆめみしは紫式部の源氏物語を漫画化
大和和紀のあさきゆめみしは、日本文学史に永遠に君臨する紫式部の長編物語の源氏物語をマンガ化した大作です。
まず目を引くのは、一コマ一コマを彩る絵柄の美しさです。平安王朝期の恋愛模様を紡ぎ出す光源氏・紫の上を始めとする男君女君の造形は現代美に溢れてはいるものの、彼らの置かれている風景・調度、彼らが纏う衣装は緻密に描き込まれていて一気に王朝期に引き込まれます。
そして何より、原作の世界観を絶妙に再現している事に驚かされます。原作から逸脱しない範囲で光源氏は恋を求め、近江君や源典侍といったコミカルな部分は軽快に、六条御息所の情念は禍々しい通奏低音を奏で、全ての人物が渾然一体となって大和和紀流のもののあはれを形成しています。
また、和歌を絵の中に配置して、詠み手にその歌意を台詞として語らせる等マンガならではの表現も素晴らしく、原作読解の大きな助けになっています。
甘々と稲妻は手作り料理からはじまる日常マンガ
甘々と稲妻は妻を亡くした高校教師の犬塚が妻に代わって幼い娘のつむぎに手料理を振舞いたいが犬塚は料理がうまく作れず、お弁当続きの日々。
そんなある日、犬塚の教え子の小鳥から料理を教わることに心を込めて作る料理を食べる人々の心境の変化や、料理をすることで気づく作る人の思いにうるっとくることも。
優しく頑張りやな理想のパパの犬塚と素直で明るく元気なつむぎですが、それぞれに悩みや課題が出てきます。悩んで悩んで答えを見つけていく二人の様子も、読めば読むほど思わず「頑張れ!」と応援したくなってしまいます。
読み終わった後の充実感は、人から優しくしてもらえたものに似ていてとても幸せで温かい気持ちになれます。
おいそう、私も食べたい、作ってみたいと思う料理も多く、簡単なレシピも紹介されています。実際に作りながら、物語を思い出してまた心がほっこりするようなそんな漫画が甘々と稲妻です。温かい家庭を夢見る人にお勧めしたい漫画です。
暗殺教室はこんな学校に行きたいと思うおすすめ漫画
実写化、アニメ化もされた松井優征先生が描く大人気コミック暗殺教室。
学校内で差別を受け、勉強でも運動でもなんでもビリの3年E組。そんな環境の中で生徒たちは自分はダメなやつなんだと暗い気持ちでいっぱい。
そこに突然現れた謎のモンスターが卒業までに先生を殺さなければ地球を爆破しますと宣言。
地球の生存は生徒たちに託された!果たして生徒たちは卒業までにこのモンスターを殺すことができるのかと言った感じの内容
私はこの作者が前に描いていた脳噛ネウロという漫画が好きで、暗殺教室を手に取ってみたのですが、とても面白いです。
松井先生の前に描いていたネウロは少し暗いというか癖があるマニアックな作品なんですが、今回の暗殺教室は物騒なタイトルに沿わず明るい内容の、アクションコメディです。
中学生の生徒たちのこの時期ならではの葛藤、悩んで、悩んで苦しんで、成長していく描写がうまく描かれています。
いいでん!はゲームが好きな人にオススメの漫画
いいでん!は週刊ファミ通で連載されていた漫画で、いわゆる作者の日記漫画のスタイルをとっています。
作者のみずしな孝之はゲームもほとんどしたことがないのに、なぜかファミ通でゲームをプレイして紹介するという連載をする事になり、時にはドはまりし、時にはグダグダになりながらも少しずつ慣れていく様子を楽しむことができます。
基本はギャグ漫画で、アシスタントの藤井さんや担当のゴチさんとの掛け合いが面白く、ゲームに興味がなくても楽しめます。もちろんゲームの紹介がメインなので、そちらを楽しむのもOK。
有名どころだけでなく、聞いたこともないようなゲームやダウンロード専売のゲームなど少しマニアックなものも取りあげているので、いろんなゲームを知りたい!という人も安心です。
もともとはいい電子というタイトルでしたが中身は変わっておらず、トータルすると16年の長期連載となっていてつい最近最終回を迎えたばかり。ゲームの歴史を感じつつ気楽に読める本なので、ギャグ漫画・ゲーム好きの方にはおすすめです。
戦勇。ニコニコ動画が好きな人にオススメの漫画
戦勇。はニコニコのウェブ漫画から始まり、スクエアの短編、今はそれを新たに描き直したメインクエスト版が水曜日のシリウスで連載されています。
ある日突然世界に穴が開いた。そして同時に魔物が現われた。 千年前に封印された魔王が復活したのだと判断した国王は、勇者の子孫を魔王討伐に向かわせることにした。 ─…その人数 75人。そんな壮大なプロローグから始まります。
なんとなく勇者になってしまったツッコミしか取り柄のない、勇者NO.45番のアルバと、王宮から派遣された腕は強いが人の苦しむ顔を見るのが大好きなドS戦士ロスが魔王を倒す旅に出る、ギャグテイスト冒険ファンタジーです。
基本的に話の流れがギャグで進んでいくので、頭を使いすぎません。かといってつまらないと感じない程度に物語の伏線が至るところに張られているので、そのバランスの良さもこの漫画の魅力だと思います。
この漫画の凄いところは何でもないギャグ漫画を装っているけれど、しっかり物語の主軸が考え込まれているので、考察が物凄く捗る所です。さらっとギャグを楽しんで読むもよし、物語を深く読むもよし。
クスクス笑える中でも、所々にほろりとする要素もあり、またファンタジーものには欠かせないバトルシーンも時々思い出したかのように入ってきて、そのギャップや緊張感にドキドキ息を呑むこともあります。
そして、何より主人公アルバのツッコミが冴え渡っていて気持ちがいいです。アルバのいないシーンでは思わず読者がアルバのツッコミを求めてしまう程。
魅力的なキャラクターも多く、どのキャラクターも物語の中で活躍する場をしっかり設けられているので、物語を通してみんなを好きになれます。1話だけ登場のキャラもみんなキャラが濃い。ニコニコ動画にアップされている動画のタグ『でめでたしに限りなく近いなにか』でぜひ検索してみてください。こちらも面白いです。
行け!稲中卓球部は定番の人気おすすめギャグマンガ
行け!稲中卓球部は週刊ヤングマガジンで連載されていたギャグマンガです。稲豊市立稲豊中学校が舞台で、男子卓球部員の前野、井沢、田中の3人を中心に、部長の竹田、副部長の木之下、部員の田辺など個性的なメンバーたちによるどたばたな日々が描かれています。
主要キャラの他にも先生、先輩、マネージャーなど女性キャラも多いです。一番の見所は、予想もできない個性的なギャグや突っこみが次から次に出てくるところです。
中学生らしい下ネタがたまに出てくるところもいい味付けになっていると思います。
もう一つの見所としては、絵も個性的で、キャラの区別がつかないなどということはないかと思います。絵を見るだけというか思い出すだけで笑ってしまうキャラもいます。何度でも読みたくなる作品で、ギャグマンガの鉄板的な作品ですね。
イタズラなkissは高校生大学生大人にもおすすめの漫画
イタズラなkissは主人公の相原琴子という女の子なのですが高校一年生の頃に入江直樹という男の子に一目惚れします。
第1巻の始めから琴子は入江君に告白をするシーンから始まりますが入江君は女性にまったく興味がなくフラれてしまいます。
そこから琴子の片思いを実らせるための行動やパワーが見所です。入江君は何をやってもパーフェクトにこなすような天才というキャラに対して、琴子は何をやっても人並みにもできないといった両極端な二人。
ですが、琴子のどんなに不器用でも諦めない粘り強さや尋常ではないパワーに影響を受け変化していく入江君の心も素敵です。
高校生の頃の二人から始まり、大学生、社会人へとキャラクターも成長を遂げます。その時々での悩みを解決していく姿や助け合う姿に感動します。
また、主人公の二人以外にも何人ものキャラクターが出てきますがそれぞれにしっかり役割がありどのキャラクターに対しても愛着が沸くので読んでいて飽きがきません。
作者が急逝し未完で連載は終了してしまったのが残念でなりません。
インベスターZ投資で稼ぎたい人にオススメの漫画
このインベスターZは、ドラゴン桜などで有名な三田紀房が描いた漫画。
北海道の進学校を舞台とし、全生徒の学費を稼ぎ出す投資部に主人公の財前孝史が入部し、投資に関して様々なことを先輩部員や他の実業家、投資家から吸収し、成長していく、というストーリーです。
銀のアンカーやドラゴン桜であったように、常識破りの投資理論が数々飛び出してきます。
三田作品には珍しくヒロインが登場しますが、その女の子も中3のときにもらった1000ドルを2000万円まで増やしたというありえないような実績を叩き出していたりします。
これからの時代は給与の向上よりも投資の利率の向上のスピードの方が早いと言われています。
投資家はさらに儲かり、労働者は損をする。目を覆いたくなる事実ですが、それでもお金を稼ぎ出して生きていきたい投資初心者に対しては、最良の教科書になるのではないかと感じました。巻末には投資家や実業家へのインタビューもついており、大変参考になります。
ヴィンランドサガはヴァイキングの強さと苦悩を表現するコミック
ヴィンランドサガは11世紀のヴァイキングの時代、父親をヴァイキングに殺されヴァイキングと共に人殺しを続ける、少年トルフィンの物語です。
序盤はヴァイキングの争いの中に身を置き、村を襲ったり、違うバイキングとの戦いなど戦いばかりですが、トルフィンは優しく強かった「本当の戦士」であった父親の影を無意識に追い求めていたのです。この作品の良いところは、まず、ヴァイキングの迫力を圧倒的な画力と構成力で見せてきます。
今日言われているかっこいいヴァイキング像ではなく、誇り高く残虐なヴァイキングたちを様々な人間の関係で書き上げていることです。それだけではありません。
まだ連載は続いているのでネタバレは避けますが、ただ、強くなって人を殺めてということをエンターテイメントのように書くのではなく、殺していったトルフィンがその罪をどう償うかという視点に変更されていくのです。
普通の漫画でしたら強くなって勝って終わりですが、終わらないのです。
トルフィンは大人になり殺した人々への償いの旅に出ます。11世紀の価値観をうまく取り入れながら、当時の人々の表情を漫画的にでもありますが、表現している。私たちから観てとても人間的な人々の姿を見れるのは本当に楽しいです。普通の少年漫画に飽きてしまった大人の青年におすすめです。
うそカノ恋愛少女漫画の定番だけど続きが読みたくなるコミック
うそカノは、主人公である神宮寺すばると入谷匡史のうその彼女から始まる不器用でまっすぐな恋愛を描いた漫画です。
クールで無愛想、恋愛初心者で口下手な匡史が、喜ぶすばるや笑うすばるを見て、いつのまにか笑ったり表情豊かに変わっていく。それは、匡史の事をよく知る周りの人も驚くほど柔らかい雰囲気になるほどです。
うそから始まった2人ですが読んでいてほんわかします。
また、すばるも何事にも一生懸命で匡史の言動で笑ったり泣いたりでも、いつも匡史の事を考えて純粋に思う姿には応援したくなりますよ。
他にもすばるの妹ですばるが大好きなともやすばるの小学生からずっと一緒ですばるの事が好きな和久井などの4人を中心に匡史とすばるのうそから始まった恋愛がどうなっていくのがこれからとても楽しみです。
そして、まだすばるに好きとも付き合ってほしいとも言っていない匡史はきちんと自分の気持ちを伝えることができるのかも注目したいと思います。
宇宙兄弟は疲れた大人におすすめの漫画
主人公の南波六太には南波日々人という弟がいて二人は幼少期の頃に、宇宙飛行士になって兄弟二人で一緒に月面に立つという約束を交わします。
そして大人になり弟は約束通り宇宙飛行士になるのですが、兄の六太は宇宙飛行士になる夢をいつしか諦め自動車開発の会社に勤めていました。しかし勤めていた会社をクビになり無職になってしまいます。そこで弟から一通のメールが届き、そのメールをきっかけに兄は再び宇宙を目指し始めるという物語です。
宇宙飛行士になるにはたいへん過酷な試験があり六太は何度もくじけそうになるのですが、一緒に宇宙飛行士を目指す仲間と共に切磋琢磨していく中で芽生えた絆や友情がとても素晴らしい。
無事に宇宙飛行士になれてからも試練は続きますが、それでも子供の頃に兄弟で交わした兄弟二人で一緒に月面に立つという約束のため家族、仲間、恩師たちと共に成長していく兄の六太、弟の日々人からこれからも目が離せません。
海街Diary自分の夢と家族を大事に思える作品
マンガ海街Diaryは、2015年6月に広瀬すず主演で映画化されたストーリーの原作。
このマンガのあらすじは、父親を亡くした主人公すずが、腹違いの三人の姉が住む鎌倉に思い切って引っ越し、そこで姉の祖母が残した古い家で四人暮らしを始めるというストーリー。
それまで会ったこともなかった姉たちと、来たこともなかった街での生活に最初は遠慮がちにしていたすずが、徐々にそこを自分の居場所と認識し、心を開いていきます。
また、地元の少年少女サッカーチームに入団し、そこで実力を発揮するすずは、新しい友達もでき、淡い恋も経験します。
両親と死別してしまったすずの気持ちは、想像するだけではとてもわかりませんが、そのすずが新しい仲間や家族を大切にしていという気持ちはとてもひたむきで、読んでいる間、今ある関係を大切にしなければいけないという気持ちにさせられます。
また、自分の夢に向かうとき、家族が支えてくれるから勇気を持って飛び出していけるということを再認識させてくれます。日頃おろそかにしがちな人間関係を見つめ直したいときにおすすめのマンガです。
エマはイギリスメイドの階級社会などが勉強できる漫画
19世紀イギリスのメイドのエマの生活と恋愛ストーリーなのですが、何気ない日常を描いており、身分の高いウィリアムとの恋にハラハラします。
身分違いの恋なんて、一見少女マンガのようですが、階級社会やその当時の生活様式、メイドの生活、身分の高い人の生活など様々な描写にとにかく興味をそそられます。
セリフがなくても、雰囲気や目線で登場人物が何を思っているか感じられます。登場人物すべての人が魅力的で必ず好きな人物が見つかると思います。
物語の後半になってくると、作者の画力がおそろしいほどにあがっていきます。ドレスのレースまで細かに描かれているのはもちろん、部屋の内部の装飾品まで丁寧に描かれています。
まるで絵画を見ているかのようで、1ページ1ページに感動があります。ストーリーは、ドラマのような急展開などないけれど、小説を読んでいるような静かな展開にドキドキできます。
エンバンメイズはダーツ賭博という新しい漫画
エンバンメイズは主人公、烏丸 徨が裏社会のダーツ賭博で活躍するダーツプレイヤーという設定で、彼に立ちはだかる個性豊かなダーツプレイヤーたちとの対戦をテーマにした作品です。
この漫画の特に面白い所は、対戦相手との心理戦です。ダーツを介してこんな心理戦漫画を今まで読んだ事はありません。ダーツ漫画というだけでも珍しいのに、裏社会のダーツをテーマにしているだけあって、普通のダーツルールでの試合は行われません。死を覚悟の白熱した心理戦です。
1話1話が終わるたびに、続きが気になって仕方がなくなる物語です。ダーツをやっている人は勿論のこと、ダーツのルールを知らない人も楽しく読める漫画です。
王家の紋章は長編の歴史ロマンス
王家の紋章は、少女マンガでありながら、歴史的な背景があり、ロマンス、サスペンス、と盛り沢山な要素満載です。2015年に30周年を迎えた今でも連載されています。
主人公のキャロルはアメリカ人の高校生です。古代エジプトの歴史の研究が好きです。ある時古代エジプトへタイムスリップして、物語は始まりますが、そこからはジェットコースターに乗ったように話が流れていきます。
キャロルの前にメンフィスという若きエジプト王が現れ、二人は惹かれあいます。このメンフィスが黒髪長髪のワンレンでめちゃくちゃかっこいいです。でもツンデレで自己中ですが、容姿完璧です。
よかった、しあわせになってね。と思いますが、メンフィスのライバル近隣の若き王子イズミルが、キャロルに思いを寄せ、連れ去ります。
しかし、イズミル王子がこれまたかっこいいのです。冷静で博識、キャロルの現代知識に興味を持ちキャロルを妃にしたいと思うのです。
現在だと、イズミル王子はストーカーかも。メンフィスとイズミル王子、どちらがかっこいいか、是非、王家の紋章を読んで、比べてみてください。
おおきく振りかぶっては女性にも人気のある野球漫画
おおきく振りかぶってとは、高校野球を舞台とした青春野球漫画です。月刊アフタヌーンにて2003年11月号より連載が開始され、現在は26巻まで発刊されています。
西浦高校に入学した三橋廉は、かつて中学校の野球部でピッチャーとして活躍していました。しかし、三橋は中学校の野球部でほぼいじめのような扱いを受けており、自身の性格も相まって、自分の投球に対して全く自信のないピッチャーでした。
そんな三橋は西浦高校野球部でキャッチャーである阿部隆也に出会いました。
阿部は三橋の投球の凄さに気付きました、三橋の投球は他のピッチャーで持ち得ない、ある特徴があったのです。
そんな魅力的な技術を持っている三橋ですが、いじめられた過去によってとても卑屈になっていました。そこでなんと、中学時代にいじめていたチームメイトがいる高校と練習試合をすることとなってしまったのです。
弱気で卑屈な三橋、短気で怒りっぽいが切れ者な阿部、野球センス抜群でチームNo.1の田島、そんな田島を追いかけるキャプテンの花井。三橋は個性溢れるチームメイトと共に、高校球児の目標である甲子園を目指します。
リアルで臨場感あふれる、今までに無い全く新しい野球漫画です。男女共に人気が高く、アニメ化、ゲーム化などもされている人気漫画です。自分の青春を思い出して、もう一度やり直したいな、と思えるような作品です。
俺物語!! 男は中身だと思えることが出来る純愛漫画
"俺物語!!は、まず少女漫画らしからぬ雄々しい体格の男性が表紙を飾り、書かれたタイトルに興味を惹かれます。その印象から一転してとってもピュアでほのぼのする恋愛物語です。
主人公の剛田猛夫がとにかく漢らしくてかっこいい。ヒロインの大和も女の子らして可愛く、お菓子作りか趣味で作中にもたくさんお菓子ぎ登場します。中高生なら参考にしたくなるヒロイン像ではないでしょうか。
恋愛漫画でありながら、実は主人公とその親友の砂川との熱い友情漫画でもあります。登場人物がみんないい人なのでストレスなく読むことができます。
ほのぼの恋愛が基本ですが、主人公とヒロインを取り巻く恋愛がとても切ないです。様々な恋愛が描かれますが、みんなそれぞれ一生懸命に恋をしていて、恋っていいなあと感じさせる漫画です。
読むととても優しい気持ちになれる漫画で、少女漫画の域を超えての人気作品です。まだ読んだことのない人は男女問わず楽しめる漫画ですのでおすすめです。
頭文字Dは車好きなら必ずおすすめする人気マンガ
頭文字Dは高校生藤原拓海が群馬県秋名山という架空の峠で壮絶なカーバトルを繰り広げます。
愛車のトヨタ スプリンタートレノAE86型という一見非力なスポーツカーが日産 スカイライン・MAZDA RX-7というハイスペックなスポーツカーと夜のダウンヒルで爆走します。
高校生という多感な時期に出会ったカーバトルで拓海はどんどん成長していきます。実際に存在する日本のスポーツカーや、実際に存在する赤城山や碓氷峠といった名所が登場するのも頭文字Dの魅力の1つです。
忠実に再現された車のディテールや車の疾走感といった迫力ある画に魅了されて下さい。
セリフ数が少なめの漫画ですが、しげの秀一先生の独特な表現方法によりすぐにマンガの世界に飛び込んで行けます。時にはセリフのないまま終わってしまうチャプターもありますが。車好きなら誰でも楽しめる作品となっています。
神の右手悪魔の左手はホラー漫画の傑作
神の右手悪魔の左手は、楳図かずお先生の作品の中でも指折りの残酷描写が満載の作品です。
直接的な残酷描写が多いホラー漫画、SF漫画は多いが、この作品は主人公泉想の現実の世界のみならず夢の世界でも恐ろしい出来事が次々と襲いかかるマンガ。
この作品と似た作風の映画でエルム街の悪夢という名作ホラー映画がありますが、作品内の怪物や異常者にはフレディ・クルーガーの様な愛嬌や格好良さは一切ありません。あるのは純粋な殺意や悪意の塊である化け物だけ。
作品内では彼等の内面は描かれずに周りの無辜な人々が化け物にズタズタに蹂躙される姿が描かれれているのみです。その様子は映画悪魔のいけにえのよう。
あまりにもグロ描写が多いので万人向けではないですがオススメの漫画です。
ガラスの仮面は演劇漫画の代名詞
ガラスの仮面は1976年から今も続く長期連載中の漫画です。生まれるかなり前からすでには連載されている漫画です。
絵はとにかく古く感じます。逆に新しく感じてしまうほど。でもなにがいいって、やはりストーリーが最高。
演劇の漫画ですが、漫画の中の舞台の話もかなり作者がきちんと考えていて、ストーリーだけでなく、ストーリーの中の舞台の話もダブルで楽しめます。
職場で絶対この人と共通点ない、何話せばいいんだろと思うくらい歳の差がある人でも、ガラスの仮面で意気投合して仲良くなる!ということがあります。
老若男女に愛されるベストセラー漫画であることは確かです。
少し、大げさというか、真実味にかけるシーンも多く見受けられますが、それもガラスの仮面の魅力のひとつ。
彼氏彼女の事情は心の闇を抱えた恋愛漫画
彼氏彼女の事情は、ヒロインの宮沢雪野は他人に賞賛されるのが大好きで、その為に勉強、運動、容姿を磨く努力家でした。
そんな雪野が有馬総一郎と出会い、始めは敵対心を持ってきつく当たるが、徐々にお互いを認めていき、新しい人生を歩み始める物語です。
作中に出てくるキャラクター達はそれぞれ個性が強く、多くのキャラクターにサイドストーリーが用意されているので、主人公達以外にも根強いファンが生まれる作品です。
途中から、雪野と有馬の登場回数が少なくなる場面もありますが、終盤に進むにつれ、再び焦点があてられるので、まとまりも良くなっています。
終盤はややダークな内容が多く、人によっては読んでいてモヤモヤしてしまうかもしれませんが、それを乗り越えて最後まで読了すれば、きっと晴れやかな気持ちになることが出来ると思います。
子供が読む漫画というよりは、ある程度の年齢になってから読んだ方が楽しめる漫画ではないかと思います。
監獄学園はプリズンブレイクをギャグマンガにした勢い
監獄学園は、女子高から共学になったばかりの高校を舞台にした男子高校生の学校生活を描いたギャグマンガです。
監獄学園は、女子高から共学になったばかりの高校を舞台にした男子高校生の学校生活を描いたギャグマンガです。
全校生徒のうち1割にも満たないキヨシ率いる男子高校生たち。始めのうちは全寮制の学校内でハーレム生活を夢見ていますが、女子ともまともに会話できない日常が続き、その夢はすぐに破れます。
そんなある日、男子生徒全員で女子風呂を覗くことを企てますが、裏生徒会の動きにより失敗。学園内のプリズンと言われる刑務所の中に収容され様々な雑用をさせられます。
そこから抜け出すために奮闘する男子高校生たちの動向や、その中で生まれる友情など日常とは異なる環境の中で男子高校生ならこうするだろうことが面白く描かれています。
裏生徒会の真の目的とそれに抗う男子高校生たちの奮闘ぶり、恋愛模様などが描かれています。絵がとても綺麗で見ていてハラハラ、ドキドキする展開の漫画です。
寄生獣は人間のエゴを考えさせられる漫画
寄生獣は1988年~1995年、講談社モーニングオープン増刊、月刊アフタヌーンに連載された作品です。
この本の内容や表現は、想像の産物なのかと思うほどリアルに感じました。それほど作者のイマジネーションに勢いがあり、なおかつ、ストーリーや登場人物にも何か哲学的な深い投影を感じさせ、作者の才能以前の存在を感じさせます。
20年近い年月がたった今でもおぞましいと思える位の内容を、登場人物のユーモアあふれる描写をからませてなごませ、時には感動させながら読者を引きこませる展開は、凄惨一辺倒に終始させず見事で、アメリカの推理・ホラーの名作映画とは違う素晴らしさだと思います。
日本の男子学生にありがちな主人公の泉新一の心理には共感し、知的で理路整然、強く格好良く、新一の右手に寄生したミギーを頼もしく思い、新一の味方となるユーモアある寄生獣達や、宿敵となるパラサイトの田宮良子の最後は、勧善懲悪ストーリーにはない余韻が残る哀しさで、現代の人間社会における問題も投げかけているようです。
きせかえユカちゃんはストレスが溜まった時にオススメの漫画
きせかえユカちゃんは、くすくすではなくゲラゲラと笑えるようなギャグ漫画です。
背が高くて大人っぽいのに実は小学6年生という主人公のユカちゃんと、可愛らしいみどりちゃん、シュールなユカ母、ピュアなお姉ちゃん、貞子と呼ばれる独身女性の定岡先生などなど、登場人物1人1人の個性が非常に強くて面白いです。
ユカちゃんの食いっぷりやモデル並みの着こなし、ユカ母の面白さ、貞子の自虐は見ていて気持ちがよくなるほど笑えます。
巻を重ねるごとに更に濃い登場人物が出てくるので、ぜひどんどん読み進めてほしいです。元気がないときに読むと自然に笑えるので、ストレスがたまっているときにおすすめです。
東村アキコ先生の作品は他にも主に泣いてます、海月姫、東京タラレバ娘など面白い作品がたくさんあります。
君と僕。男子高校生の日常マンガ
君と僕。は、ガンガンコミックスより出版されています。タイトルだけ聞くと、恋愛マンガかな?と思いましたが、内容は幼馴染男子高校生の日常がテーマです。
主人公らしい主人公はおらず、1話ごとに、幼馴染メンバーそれぞれが主人公になっています。
頭のいい学級委員の塚原要(つかはら かなめ)、クールながらも、的確なツッコミを入れる双子の浅羽悠太(あさば ゆうた)、浅羽祐希(あさば ゆうき)、誰にでも優しく恐らく頭の中はお花畑であろう松岡春(まつおか しゅん)。最初はこの幼馴染4人が登場します。
話が進んでいくうちに、幼い頃1回出会った事のある、帰国子女の、橘千鶴(たちばな ちづる)や、春に恋心を抱いている1学年下の佐藤茉咲(さとう まさき=通称メリー)の登場します。
学校生活や部活動、帰り道、修学旅行、体育祭、文化祭など…通常の学校生活の中で、悩んだり、恋したり、勉強したり、いたずらしたり…。
社会人になってから読んだのですが、学生の頃の、日常なんだけどそれに気付かない。面倒なこともあるけれど、でもなんだか毎日がキラキラしてる。そんな懐かしさを感じさせる漫画です。
淡い青春のようなマンガですが、一言一言のボケやツッコミ、学生ならではの大胆なイタズラなど、ケラケラと笑える内容なんです。
友達にこんな人いたなー、こんな先生いたなーと思えるような内容です。まだ完結はしていませんが、マンガの中のメンバーは、もうすぐ卒業なのです。
大恋愛があるわけでも、大事件があるわけでもありませんが、この後どうなるのか、みんな進路はどうするのか、親のような、友達のような感覚で、続きを楽しみに。
逆境ナインは熱血スポ根漫画で映画もおすすめ
逆境ナインは、ギャグと熱いスポ根を融合した最高のエンターテイメント漫画です。
逆境につぐ逆境、その逆境を暑苦しいまでの熱さで立ち向かっていく不屈闘志の生き様が最高に気持ち良いです。
といっても、ギャグ漫画なので、それは逆境なのか?みたいなものが多々あります。それでも男らしく真面目な顔して立ち向かっていくのがなんともいえないおかしさを醸し出してよいです。
あとは、名言の数々。いちいち大げさで仰々しくて、いちいちキレが良くてしびれます。それでいてシチュエーションとのギャップがなんともおかしくて良いです。
部員もそろっていない野球部が突然校長に廃部を言い渡されたところから始まります。
廃部を跳ね返すために甲子園にいくしかないという状況に。メンバーを集めたりするものの、強豪校との練習試合しようとしたらメンバーの全員が次々とトラブル?に見舞われ・・・とさまざまな逆境が不屈闘志の前に現れます。
それに対して不屈闘志は持前の熱さとガッツ、名言をはきながら立ち向かっていきます。野球部はどうなるのかとはらはらしながら、スポ根ヒーロー活劇と捧腹絶倒のギャグ漫画を同時に読める楽しさは格別です。ぜひおすすめしたいです。
キングダムは中国の戦国時代漫画で歴史好きにもおすすめ
キングダムとは、中国の春秋戦国時代を舞台にした歴史物語です。主人公の信は、下僕の身から大将軍になるべく、後に秦王となる政と乱世の一時代を作り上げてゆきます。
下僕の信が、自身の力で武功をあげ、彼を取り巻く仲間たちの支えの元、一歩ずつ天下統一への道を辿っていくのは本当にわくわくします。
戦いも息をのむくらいに見所が沢山ありますが、それ以外にも、友情、笑い、涙、恋愛…全てがつまったとっておきのマンガです。
歴史漫画を読んだことがない人や興味が無い人でも楽しめるマンガです。
金田一少年の事件簿は推理漫画が好きな人におすすめ
金田一少年の事件簿は金田一 一(はじめ)という少年が事件の謎解きをするという推理漫画です。
彼のおじいちゃんが名探偵の金田一耕助という設定で、彼の周りでいろいろな事件が起きるのですが、その謎を少しづつ解き明かしていくというストーリーがとても面白く、続きが気になる作品です。
普段はぽやっとした感じの少年ですが、事件が起きるとスイッチが切り替わったように、「じっちゃんの名にかけて!」と言って謎を解いていきます。そのギャップがすごく楽しいです。
彼自体はいろいろなことに精通しているわけではなく、周りの人からヒントをもらって謎を解いていきます。
お話の中にヒントがいろいろ出てくるので、私もどういうトリックが使われているのか、考えながら読むことができます。
ですので、トリックがわかった時には本当に合っているのかドキドキしながら確かめます。合っていたらすごく嬉しくなりますし、間違っていると悔しくなります。
推理ものが好きな人には本当におすすめの漫画です。
銀魂はギャグ漫画だけでなくシリアスな展開も好きな人におすすめ
銀魂はマンガだけでなく、テレビでもでも人気のアニメです。アニメと漫画の内容はほぼ同じなので期待を裏切られる事なく楽しめます。
ストーリーは主人公の銀さんこと坂田銀時がよろず屋とい何でも屋をやっているとい所から始まります。現代の江戸というちょっと変わった設定で仲間とともに色々な悪と戦っていくというのが前提にあります。
しかし、真面目なシーンは少なくほとんどがギャグばかり。真面目なシーンでも笑いがいきなり出てきたりと、とにかく笑える漫画です。そして、登場人物が皆個性的で独特なのです。基本は歴史の人物が出てきますが、名前はもじられています。
それぞれの絡みが絶妙です。何より主人公の銀さんが本当に強いのです。いつもばかばかりやっているどうしようもない奴なのに本当に強くてかっこいい、そこが見所です。
ほとんどがギャグの内容になっているのに、時折感動させられる話があり、笑いながらもどこかに感動がある素敵なお話です。
銀の匙は農業を通して食のありがたさを学べる漫画
銀の匙 Silver Spoonは北海道にある大蝦夷農業高等学校(通称:エゾノー)を舞台としている学園もので、1年生として入寮した生徒たちの日常が描かれています。
主人公の八軒勇吾は札幌出身で農業とは関係ない生活を送っていたけれど、高校受験に失敗し親のプレッシャーから逃れるために寮生活の出来るエゾノーに進学をするところからストーリーは始まります。
同じ一年生のクラスメート、御影 アキ・駒場 一郎・稲田 多摩子などはみな農家の出身者で、将来は農業・動物に関係する職業を目指しているものばかりで、すでに自分の目標・目的に向かってエゾノーで必要なものを学ぼう・吸収していこうという積極的な姿勢を見せています。
逃げ場としてエゾノーを選んだ八軒は自分が将来のビジョンを持っていないことについて悩みますが、ほかのクラスメートも様々な悩みを抱えています。
ここでは彼らは協力しあい助言しあって、もがきながらも一歩一歩進んで成長していくという姿が笑いも交えながら描かれていて、年代を問わず楽しめる物語です。
くるねこは捨て猫の保護や里親などについて勉強できる漫画
くるねこは、猫買いには必見の漫画です。くるねこ大和さんが捨て猫の里親募集のブログを立ち上げ、それが単行本化されたものなので、登場人物のくるねこさんはじめ猫たちはすべて実在しています。
この漫画の何が凄いかといえば、日常の話なのですが猫たちがまるで会話を本当にしているかのような、そんな気分になってしまう描かれ方をしているところでしょう。
そして、もちろんくるねこ保育園(捨て猫や預かり猫を里親が見つかるまで保育している状態のこと)からもかなりの猫が巣立っていますが、当のご本人も現在はかなりの猫飼い、しかもそれぞれ障害や大怪我等の事情がある猫ばかり、それでも楽しい日常の様子に読んでいると気分がほっこりとしてしまいます。
現在も愚連隊(くるねこ宅の飼い猫)7匹に客猫1匹、預かり猫1匹という多くの猫が在宅中ですが、そのどれも個性をしっかりと捉えていて普通に猫漫画としても楽しいのですが、いろいろと学ぶこともあります。
猫の餌やり、多頭飼いの崩壊等、ただの猫かわいいだけでは済まない現実的な事情も時にはしっかりと描かれているので、これは絶対に猫が好きな人だけではなくても読んで頂きたい漫画です。
月刊少女野崎くんは少女漫画家が主人公のギャグ漫画
月刊少女野崎くんは4コマベースでお話が進んでいくので読みやすいギャグマンガです。
主人公である高校生少女漫画家の野崎梅太郎の漫画バカなところやその野崎が好きな美術部兼アシスタントの佐倉千代の野崎好きっぷりは何度見ても飽きません。
その他にも恥ずかしがり屋なのに大口を叩いちゃう御子柴や女なのにイケメン王子の鹿島、その鹿島の顔が好きな堀先輩、歌い声は美しいけど性格が最悪な瀬尾、そんな瀬尾に振り回される若松などユニークなキャラがいっぱいいて、そのキャラたちのやり取りはどれも必見です。
基本的にはギャグ漫画ですが、忘れたころに野崎と千代の胸キュンな様子が描かれていると不覚にもドキッとしてしまいます。
主人公が漫画家ということもあり漫画でよくあるシーンを実際に試すとどうなるといったお話は本当に笑えますし、漫画家のお仕事の流れや編集部のことなどをこの漫画で少しだけ知れるのも見どころです。
こぐまレンサは読んでいて不思議な気持ちになる
登場人物はこぐまと呼ばれる女の子。それ以外は基本的に1話完結型となっているので、これといった登場人物は存在しません。
奇妙なショートショートの中で不思議なお話が違う世界で起きているようで、全てがつながっているようにも見えます。
全2巻、完全版1冊が出ていますが、すべてを1度読んでから、再度読み直すことをお勧めします。
内容は一言話すだけでもネタバレになってしまうので割愛させていただきますが、この作品に人間が持つ感情全てが組み込まれているのではないかな、と感じました。
ストーリー運びや伏線の張り方はまるで小説のように緻密で、絵柄の稚拙さを感じさせない面白さがあります。
言葉では説明できない面白さ、というものは伝えるのは難しいものですが、ぜひ読んでいただきたい。
そして読み終えた後には不思議な気持ちとともに、大きな「愛」を感じることでしょう。
こどものおもちゃは子供タレントの大変さを知ることが出来る漫画
こどものおもちゃは、タレントとして活躍する小学6年生の主人公「さな」が、荒れた学校のクラスメイトや先生、血の繋がっていない母親など、様々な人との関係を通して成長していく様子が描かれた作品です。
明るくたくましいさなだけれど、10代前半で未完成。学校や職場での様々な事件や出来事に向き合う中で、自身のもろさや弱さに直面することになります。その葛藤や、乗り越えた際の成長が繊細に描かれているので、思わず一喜一憂してしまいます。
10代前半の登場人物がメインの話だけれど、大人がつい見過ごしてしまったり、軽視してしまったりすることに愚直に向き合う様子に、はっとするような視点や気づきがあり、大人が読んでも十分楽しめます。
また、シリアスな展開だけではなく、フッと笑えるギャグ的な要素も多く、そのバランスもよいと思います。主人公だけではなく、他の登場人物の心情やキャラクターも立っているので、読むときの自分の心境や経験によって感情移入する対象も変わるなど、読む度に新たな発見のある作品です。
歴史劇画 大宰相は日本の政治に興味がある人にオススメの漫画
歴史劇画 大宰相は、吉田茂から中曽根康弘までの歴代総理大臣を中心に政治の現場が生々しく描かれています。
特に印象に残ったのが田中角栄です。田中角栄について今では金権政治家というイメージがありますが、首相になったころの国民の期待を集めた庶民派の若い政治家だった様子が描かれています。
特に佐藤栄作の後継者を決める、福田赳夫とのバトル、いわゆる角福戦争の場面はクライマックスと言えるでしょう。権力闘争というと聞こえは悪いですが、昔の自民党は強烈なキャラクターを持った政治家が多く、緊張感があったことがよくわかります。
田中角栄は吉田茂の時代から登場しており、どうしても田中角栄に感情移入しがちですが、ライバルだった福田赳夫もひょうひょうとした感じで、決して憎めない存在です。
森喜朗元首相や今の安倍晋三首相のお父さんの安倍晋太郎氏などは、福田赳夫の弟子であり、この漫画にも登場します。昔と今の政治のつながりも知ることができ、ためになる漫画でもあります。
咲けや この花は母親の強さ子供の愛を知ることが出来る
咲けやこの花は、子供を持った母親が読むと、感情が更に入り込んでしまうのではないでしょうか。
戦中、戦後、そして現代と、三世代の女性が描かれてますが、どの時代の女性もすごく魅力的で、どれも引き込まれます。私は特に咲の、母親として子どもを守る強さ、女性として一人の人を待ち続ける愛が、切なくて惹かれました。
何度も作中に出てくる辛い場面でも、女性の強さが、本当に救いで、私も、こんな風に強く明るくありたいと感じさせてくれます。
戦中、戦後、こんな風に強く、前に進む気持ちを持った女性たちがいたから、今の私たちがあること、そして、この命を繋げていくことが大事なんだと改めて考えました。
自由が許されなかった時代、何もなくて大変だった時代があったこと、それでも希望を見失わなかった人達がいたからこそ、今があることに感謝しなくてはいけないのですね。
この作品を読んで、あらためて命の大切さ、命を繋げていくことの尊さを感じてほしい作品です。
サンクチュアリは政治に興味を持った中学生におすすめ
サンクチュアリはやや古い作品で、90年代に、ビッグコミックスペリオールで連載されていました。作中に正確な描写はありませんが、舞台は連載の時期と同様、90年代だと思います。携帯電話が普及し始めた頃のようです。
主人公は2人いて、北条というヤクザと、浅見という議員秘書です。この2人の主人公が、日本という国を自分達で変えていこうという漫画です。
一言で表現するならアツい。熱を持った人達というのはもちろん、人柄に厚みのようなものを感じます。アツい登場人物達が繰り広げる物語は圧巻です。
中高生が政治を身近に感じるための作品としても良いと思いますが、大人がアツい登場人物に興奮することもできます。ただ、小学生には早いかな。中学生以上におすすめの漫画
四月は君の嘘は音楽が好きで繊細な漫画が好きな人におすすめ
物語は王道といえば王道なのですが、画力の素晴らしさ、雰囲気作り、キャラクターの魅力、どれをとっても非の打ち所がありません。そして全11巻という読みやすい長さも、全ての人にオススメできる理由の1つです。
主人公はピアノを引けなくなった天才ピアニスト、有馬公生。引けなくなったピアノと向かい合う事を逃げ続ける彼が、天真爛漫なヴァイオリニスト、宮園かをりと出会う事で物語が動き出します。
幼馴染の活発なスポーツ少女、澤部椿や、モテモテの親友、渡亮太、この4人が主な登場人物です。中学3年生という思春期真っ只中の彼らの淡い恋愛、そして成長が、私たち読者の心をこれでもかと言うほど揺さぶります。そして感動のラストに、涙を流さずにはいられません。
この漫画をオススメする上でまず1番に挙がるのが、圧巻の演奏シーン。漫画を読んでいるだけなのに、まるで登場人物の演奏が、そして心情が、見事に伝わってきます。
そしてもう1つは、主人公、有馬公生の詩的なモノローグ。このモノローグが、この作品全体の儚い、そして切ない魅力を美しく表現しています。
2014年にはアニメ化もされており、実際の音を乗せた演奏シーンやカラフルで美しい作画、声優陣の素晴らしさにまた泣かされたのを覚えています。2016年には実写化もされるこの作品、是非一度読んでみてください。
式の前日は結婚式の前日の何とも言えない空気を体験できる
式の前日は、短編集となっていて、それぞれ中心人物のふたりについて、どの作品も細やかな描写やその二人の微妙な心理が穏やかに描かれています。
タイトルとなった式の前日は、社会人三年目の男性に関わる、結婚式の前日を描いたもので、男性と女性のみで描かれているのですが、その関係が想定外の展開を迎えるのです。
短編なのに、登場人物名や、その関係性が文字として現れることが最後までないので、読み終わった後に、もう一度、もう一度と何度も読み返したくなり、何度も読んでしまいました。
明日結婚するという言葉から始まる以外は、結婚式前日の女性の微妙な気持ちを、小説ならば行間を生かしたような、間合いの取り方や、細やかな描写で表現されているのです。
これほど丁寧に描かれているのに、ラストシーンで判明する彼と彼女の、それまで生きてきたストーリーが、ものすごく短くまとめられていて、よくぞその状況をコンパクトにまとめることができたなと感心するとともに、そのコンパクトさに泣けてくるのです。
その他の作品も、作者の感性豊かな表現力によって描かれた名作揃いなので、久々に人に絶対読んでとおすすめできる読み応えのある作品です。
少女ファイトは女子バレーが好きなひとにおすすめのマンガ
少女ファイトは女子高校生のバレーボールの話です。主人公の大石練は天才だけど、精神的に弱かったり、トラウマを抱えていたり、でも黒曜谷高校に入ってバレーをすることで新しい仲間をみつけ、仲間との信頼関係を築きながら心も技術も成長していくところに心が沸きあがります。
また、練を取り巻く友達もキャラがたっていて、女子高生ならではの恋愛事情や個々の家の事情や悩みも選手一人ひとりに、スポットが当てられているので選手1人1人の動向が気になってしかたありません。
それに、バレーの専門知識も得られるので、バレーボールをしている学生の子にも是非読んで欲しい。実在の選手をもじったであろう演出もなかなか笑えます。
春高を目指す高校生ならではの熱い想いに大人はきっと青春を思い出し、学生はこの少女ファイトに自分を重ねたり、感化される事間違いなしです。
ジョジョの奇妙な冒険は1度は読んで欲しいマンガ
ジョジョの奇妙な冒険は、パート8部まで連載中です。第1部は石仮面という吸血鬼になる仮面の登場と主人公の血縁の因縁ジョナサンジョースターとDIOの戦いがスタートします。2部はジョセフ・ジョースターと石仮面の謎に迫ります。個人的に好きなキャラクターはジョセフ・ジョースターで頭を使って戦うという姿勢が非常に頼もしくアリます。1部と2部は波紋という気功法みたいな戦い方をします。
3部からはスタンドという1人に1体やどる幽霊みたいな存在を操って戦います。ここから一気に戦いに幅が出て、非常に楽しませてもらえます。
とにかく、やばい時は逃げる。勝つまで戦うという。家族への愛やプライドがある作品なので、非常に勇気づけられます。
定番のマンガですが、絵柄が嫌いで見ていない人はアニメもやっているので底から入ってみると面白いですよ。アニメ化できるとは思っていなかったので本当に楽しい。
新世紀エヴァンゲリオンは社会現象を起こした映画のコミック版
1995年にアニメーションが放送された新世紀エヴァンゲリオンは、その勢いはすさまじく社会現象にもなりました。アニメ版と同じ世界観を引き継ぎつつ、キャラクターの性格、展開ともにアニメーションと異なっています。
主人公は碇シンジという14歳の少年です。少年少女が人類の敵・使徒と命を懸けて戦うさま、思春期の葛藤が鮮やかに描かれていて引き込まれること請け合いです。
先ほど展開が異なると述べましたが大筋は同じであるため有名なセリフは健在です。碇シンジ「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ...」、綾波レイ「わたしが死んでも変わりはいるもの」、「あなたは死なないわ、私が守るもの」、惣流アスカラングレー「あんたバカァ!?」アニメーションを見たことがない方でも一度は目にしたことがあるようなセリフではないでしょうか。
また、シナリオは旧約聖書や新約聖書がもととなっている部分や、生物学、心理学等の用語を用いられるなどとても緻密で奥深いものです。
スキップビート! は芸能界が題材で出だしが波乱万丈
スッキプビート!は白泉社の花とゆめの作品です。少女漫画ですが男性でも存分に楽しめるものかと思います。
主人公は最上キョーコという京都で育った女性です。そして波乱万丈にことが起き、ついには芸能業界に足を踏み入れるという始まりになります。面白さを上げるとしたら、物語進行のテンポのよさです。ギャグも入っており、シリアスな場面でも読みやすい形になっています。
世界観も把握しやすく、作品に自ずと引き込まれます。この作品の特徴としては、絵がとても見やすいことにあります。登場人物のセリフで1ページが埋まるということもなく、巧みな斜線等で情景がより鮮明になっています。
少女漫画ということもあり、恋愛要素も含まれてきます、誰が誰に惹かれるのかを考えながら読むのも1つの楽しみ方だと思います。この漫画での最大のポイントとして挙げられるのが、登場人物の多様さです。
ここでこの方がでてくるかというところでの登場には心躍らせるものがあります。 恋愛、ギャグ、シリアス、感動といった幅広いジャンルに精通している少女マンガです。
スラムダンクはバスケットボールで1番人気の漫画
知っている人も多いと思いますが、題名から予測できる通りバスケットボールを題材です。
今でこそバスケットボールの漫画は増えてきたものの、その当時、バスケットボールの漫画を流行らせるのは不可能と言われてました。それを見事に打ち破った作品です。
舞台は高校生のバスケットボール部、新学期からインターハイまでのわずか4か月のお話です。
赤い頭の不良高校生の主人公、桜木花道がバスケットボールと出会い、かけがえのない仲間とともにわすが4ヶ月で才能を開花させていく爽快感のある物語。
1試合1試合積み重ねるごとにバスケットマンとして成長していく姿に誰もが心を打たれます。
上手くできない自分に納得がいかず、常に前を向きみんなに近づこうと自分なりに工夫し努力する。型破りでも笑われてもいい、勝つことが目標。
そんな桜木は現代にもっとも必要な、人間としての志のように思います。
何よりオススメなのはやはり最後の試合。ど素人からバスケットマンへと成長した主人公の姿、仲間との絆に涙すること間違いなし。高校生の部活動の話だけど、そこにはとても大切なことが詰め込まれている人生の教則本のような漫画です。
先生! は高校2年制に戻りたくなる青春をやり直したい
先生!は以前にマーガレットコミックで連載されてた河原和音先生の漫画です。
憧れる高校2年生の初心な学生生活がわかりややすく描かれています。
漫画の絵もきれいで、風景や物事のタッチもうまく表現されていて、読み進めるのがとても楽しくなっていきます。全20巻で完結ですが、私は一気に読んでしまうほどはまってしまいました。
こんな学生時代があったと振り返り、大人になった今でもたまに読み返して、あの当時の想いなどを思い出します。高校2年生というのは、一番男女の関係に興味を持ったり、若い先生が学校にいると気になったりする多感な時期です。
その様子がわかりやすく、また共感できる表現で描かれているので、男女問わず楽しめる漫画だと思います。
ソードアートオンラインプログレッシブはアニメやラノベと一緒に
ソードアートオンライン プログレッシブは、非常に有名なライトノベルの漫画ですが、この漫画の特徴として主人公がキリトでなくアスナであることがあげられます。
アスナもとても人気のあるキャラクターで、非常に魅力的に書かれています。絵もかなりきれいなほうで、おそらく原作が好きならば気に入ると思います。
アスナ視点で描かれるSAOはキリト主観では気づけない発見もあり読んでいて楽しいです。
ライトノベルのプログレッシブ版を読んでいるなら知っている展開も出てきますが私は気にならず、むしろ絵になることで「ここのシーンはこういうふうだったのか」と納得しながら読めました。電子書籍でも出ていますので本を買わなくてもスマホやタブレットで読むことができます。
現在4巻まで出ており、どの巻もお金を出して読む価値ありです。まだ知らない方、原作のみ知っている方、アニメのみ知っている方にもおすすめ
それでも地球は回ってるは変わったキャラクターが満載
それでも地球は回ってるは、スポーツ万能の森崎醍士、日仏ハーフの春名志郎、優等生の乙訓天空ら美形三人組と主人公である鳥居さかみが繰り広げるドタバタ学園コメディです。
主人公のさかみの家はパパが主夫でママがバリバリのキャリアウーマン。パパは内股で紅茶を飲む時小指が立ってしまう女らしさが世間とズレています。さかみはパパが大好きだけどそんなパパが恥ずかしいと隠したい気持ちで一杯です。
でも誰だってみんなと同じ普通を演じているし、自分のことを普通だと思っていたいだけで、その人だけの個性や世界観を持っているもの。例えば森崎醍士はマゾ、日仏ハーフの春名志郎はマザコン。優等生の乙訓天空はナルシスト。
作品にでてくる彼らはみんなとんがった個性や過去を恥ずかしいもの、隠したいものとして背負っています。だから一所懸命に普通を演じているけれど、闇が深い程光り輝くのか、彼らはドタバタ楽しく高校生活を楽しんでいきます。
変態たちの賑やかな、そしてコミカルな 日常を垣間見る中で、この人たち程ズレてはいないけど、私も演じているし、この人たち程真っ直ぐに生きていけたら楽しいだろうな、と憧れに似た気持ちになる作品に仕上がっています。
とはいえラストに向かって加速する展開と三人組と主人公が選んだ未来はやや衝撃的かも!少女漫画をあまり見た事がない男性にもオススメの漫画です。
それでも僕は君が好きは男性と女性で意見交換して読んで欲しい
それでも僕は君が好きは、主人公芹澤祐輔の様々な恋愛模様をオムニバス形式で描いた恋愛漫画です。2016年2月現在既刊は6巻でまだ完結はしていません。講談社より出版されています。
この漫画の内容に関しては男性と女性で見える角度が違うと思います。女性はなぜーと思ったり、男性はわかると共感すると思います。ただ、あまりハッピーな感じではないです。
この漫画には原作があり、台湾の小説家の作品を改編したものらしいです。作中の女性の名前やあだ名が実際に存在するものあるいは実在したテレビドラマのヒロインの名前なので若干不思議な部分があります。この名前!そういえばあのドラマおもしろかったなと振り返ってしまいました。
表紙の絵がとてもかわいらしい絵だけではなく、中身も綺麗な絵。作中の女性はとても魅力的に描かれていると思いますが、内容はあまりかわいいものでは無いと思います。1つの恋愛物語が終わるときにどこが喪失感があります。
大正ロマンチカはアンティークや芸術に興味がある人におすすめ
大正ロマンチカは、大正時代の日本を舞台に、贋作家であった父をもつ滝川明が、ふとしたきっかけで知り合った異国の公爵ランスウォルと恋するのお話です。
贋作事件という重たい過去をもつ明ですが、天然でほわほわした彼女の性格が物語を必要以上に暗くしません。むしろ軽いタッチで話が進んでいきます。
また相手の公爵であるランスウォルとの恋は、異国間で身分違いという、これまたハードルの高い相手であるものの、それが必要以上に話の足を引っ張ることもありません。
アンティークの知識に惹かれて読み始めるのもおすすめ。少し世間知らずなところがあるのに、アンティークに関しての目利きや博識はその道のプロにも一目置かれるという設定が好きで、物語の展開もポンポンとテンポよく進んでいくためあっという間に読み終わってしまいます。
細かい時代考証や設定の違和感などつつけば気になる個所もあるのでしょうが、恋愛漫画である以上は、明とランスウォルの恋愛の行方にハラハラドキドキしながら読んだ方が絶対面白い。
ダイの大冒険はドラクエを題材にした1番人気の漫画
ダイの大冒険はドラゴンクエストの世界観を元に書かれた漫画です。
主人公のダイは心優しいモンスターに育てられながら勇者に憧れていて、日々修行をしながら平和に暮らしていました。
そこに勇者育成の家庭教師アバンがやってきて、一番弟子のポップと一緒に修行することになりました。そして、倒されたはずの魔王ハドラーが復活してしまい、世界は暗黒の世界に逆戻りしてしまうところから物語が動き出します。
このダイの大冒険を面白くしているのはアバン先生を心から尊敬している恐がりなポップです。
主人公はダイなのですが、ダイは強くて純粋で真っ直ぐで共感が生みづらいところ、ポップがなんとも人間くさくて応援したくなるんです。
一目散に逃げ出していたポップが沢山の冒険の中で、技術的にも精神的にもどんどん成長していく様は心を奪われます。ドラゴンクエストが好きな人なら登場するモンスター達が漫画の中で生き生きと動いている様も楽しいかもしれません。
20年前の漫画ですが、今読み返してもワクワクして、ドキドキして、泣ける漫画ですので是非読んでみてほしいです。
高橋さんが聞いている。 作/北欧ゆう
"高橋さんが聞いているは、主人公の現役女子アイドル高橋エナがクラスメイトの男子、御影と奈良の雑談をひたすらに盗み聞きするというギャグマンガです。
この漫画の面白さは、御影と奈良の雑談、およびそれに対するエナの突込みです。基本的には奈良が話を振り、御影がそれに頓珍漢な回答を返すことで話が進んでいくのですが、その内容が実に笑える内容です。そこにエナの突込みが更に笑いを誘います。
エナは盗み聞きをしているので、二人の会話を聞いていることがばれないようにするのですが、その反応もなかなかに愉快です。御影と奈良の二人の会話は、きわめてどうでもいい内容なのですが、だからこそ学生時代の雑談に照らし合わせてみることができ、当時のような気持ちで読むことができます。
さらに、盗み聞きの合間に挟まれるドラマがあります。
時にはエナが自分のアイドルとしての路線に悩んだり、周りとの関係に悩んだりするのですが、それが二人の会話を盗み聞きすることで解決していくのはある種の爽快感があります。
また、脇を彩るサブキャラも魅力的です。熱血なプロデューサーや、ホンワカ系のエナの親友が、決してサブキャラというだけではない、それぞれの味を出し、この漫画をより多層性のあるものにしています。
深みのあるギャグマンガを読みたい、という人におすすめのマンガです。
ダンジョン飯は食事を通して生死を学べる
九井諒子のダンジョン飯は非常にマイナーな作品ではありますが、一部で話題になっている漫画です。
いわゆるファンタジー物の漫画なのですが、テーマはズバリ「食」なところがポイントです。
あるダンジョンの攻略中のパーティがドラゴンに襲われ、空腹だったこともあり全滅。仲間の1人がドラゴンに食べられてしまいます。
辛くも脱出に成功した主人公たちは仲間を助けて蘇生させるために行動するのですが、資金もほとんど失ったために食事に困ります。
そこで主人公はダンジョン内に巣食う魔物を調理しようと提案する、というのが導入になっています。この時点でかなりの異色作であることがわかると思います。
主な登場人物は主人公である戦士ライナス、エルフの魔法使いマルシル、ハーフフットのスカウトであるチルチャック、そしてダンジョン内で出会うドワーフのセンシです。
彼らの目的はドラゴンに食べられてしまったライナスの妹ファリンを助けることです。
とにかく、食に関する部分に非常に重きを置いた内容となっています。
それに伴ってか、各魔物の生態に関しての考察もなされ、単なるゲテモノグルメ漫画とは一線を画したストーリーが展開されています。
作風もファンタジーにありがちなヒロイックなものではなく、時には生死についてシビアな描写もされたり、人間と魔物との関係の在り方についてをテーマにした話も挿入されるなど、読み応えは抜群です。
小さな恋のものがたりは昔と今の恋愛の違いを楽しめる
小さな恋のものがたりは高校生のチッチが同級生のサリーに片思いから始まり、なんとなく恋人っぽくなっていく中で起こる様々な日常を描いた心温まる漫画です。
50年以上前に連載がスタートした時の高校生の生活を描いてるので、男女交際のあり方も家族のあり方も今とは大分違っているます。しかし、全然古臭さを感じません。
それは、生活スタイルといった表面的なことよりも、人を好きになる純粋な気持ちとか嫉妬心、容姿や能力に対するコンプレックスなど、今も昔も変わらない人間の本質的な感情描写がリアルに描かれているからだと思います。
4コマ漫画と長編が代わる代わる登場したり、物語と物語の間に登場するポエムも素敵で、読んでいて全く飽きることがありません。
チッチの親友のトン子、学園のアイドルのマユミ、ハンサムで優しい岸本さん、恋に不器用な優等生の松木さんなど、恋のライバルのスミレさんなど、個性豊かで素敵な登場人物もたくさん。
時代は違えど、いつの高校生もこんなふうに恋をして、友人を作って、色々と悩みつつも楽しい青春を送れればいいのにと思わせる漫画です。小学生が読んでも年配者が読んでも共感どころのある、老若男女が楽しめる作品だと思います。
ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-はCLAMP作品を知らない人へ
ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-は主人公の李小狼とヒロインのサクラ、武闘派の黒鋼と魔法使いであるファイ・D・フローライトを主軸に物語は進みます。
バトルシーンが多いのですが、さすがはCLAMP先生といったところでしょうか、ごちゃごちゃせず読者に一気に見させるような画力は圧巻です。世界観も素晴らしく伏線を綺麗に回収していく様は見事としか言いようがありません。
また、本書は面白い形態で出版しており、CLAMP作品の「xxxHOLiC」と物語がリンクしているところも魅力の一つです。本書単体でも楽しめますが「xxxHOLiC」と合わせて読むことにより、一層面白さが深まると思います。
さらに本書には別作品のキャラクターが度々出現しており、CLAMP作品のファンにはたまらない一冊です。
また「xxxHOLiC」とは絵柄も全く違うといっても過言ではないのに、同じ場面に全く絵柄の異なるキャラクターが並んでいても違和感を感じさせない技術力の高さ。
シリーズ全巻読んだ後は重厚なサスペンス小説を読み終えた後と変わらないほど練られたストーリーです。
テガミバチは思いをメールではなく手紙で届けたい気持ちになる
テガミバチは、作者である浅田弘幸氏の絵柄と、作品の幻想的な雰囲気で太陽の光の届かない世界を舞台にしたこの物語には、光を思わせる描写が数多くあります。
主人公のラグ・シーイングをはじめ、テガミバチと呼ばれる郵便配達員が使う心弾銃があります。これは暗闇に潜む鎧虫(ガイチュウ)に襲われた際に、身を守るために携帯している武器です。
持ち主の心を銃弾に変えて撃つという仕組みで、銃撃時にはきらめきのようなものが飛び散る描写がされています。
その様子はあたかも、深い暗闇を照らす星の光のようでもあります。希望の無い暗闇の中であっても自ら道を切り開いて進んでゆくかのような希望が感じられます。
戦闘シーンが多いマンガではありますが、このように血なまぐささや力の見せつけではなく、ロマンチックな印象さえ受けます。
またこの作品の魅力は毒の無さでもあります。素直な心を持つラグは涙もろい少年です。
そして私利私欲がなく、純粋に他人を思いやれる優しい心の持ち主です。そんなラグが危険を乗り越えながらテガミを配達するシーンは、おとぎ話を読んでいる気分にさせてくれます。
テニスの王子様はバトル系スポーツ漫画ある意味ギャグ
テニスの王子様は、1999年から2008年まで週刊少年ジャンプで連載されていたテニスを題材としたスポーツ漫画です。2009年から新テニスの王子様としてジャンプSQにて連載中。
キャラクターのほとんどがイケメン揃いで女性からの人気が非常に高いです。
テニスを知らない人でも理解していけるようにルールの説明や解説が入るなどもあり親切。ですが、常人離れした必殺技などスポーツ漫画なのにバトル漫画のような面白さ感じることができます。
必殺技が面白いスポーツ漫画のおすすめは?と聞かれたら間違いなくテニスの王子様です。それほど見ていて爽快な必殺技が多数存在します。
またキャラクターの設定も凝っており、試合中の心理描写などにも目が離せません。普通のスポーツ漫画は見飽きた、ど派手な技の応酬がみたいと言った人には読んでもらいたいマンガです。
テラフォーマーズは人間とゴキブリの戦いを更にハードに
テラフォーマーズは火星を舞台とした、人間とテラフォーマーという生物との戦いを描いた作品なのですが、このマンガの魅力は、戦闘描写の細かさです。
登場人物に格闘技の使い手が多く、迫力ある戦闘シーンは見ごたえがあります。それだけに、結構グロいシーンもあります。そういった描写が苦手な方や、虫が苦手な女性の方は注意が必要かもしれません。
作者さんも女性読者が少ないことを少し気にしていました。登場するキャラクターは個性豊かですが、可愛い系のキャラクターはあまり出てきません。どちらかというと、男らしくて渋いオジサンキャラがたくさん活躍する漫画だと思います。
シルヴェスター・アシモフが最高にカッコいい。最近のバトルマンガにありがちな、線の細いイケメンや、可愛い女の子ばかりが活躍する展開は見飽きたなーという方がいたら、是非ともオススメしたいです。結構シリアスなシーンも多い中で、所々ギャグを挟んできます。
天上の虹は純愛歴史漫画
天上の虹は、大化の改新を行った中大兄皇子(天智天皇)の娘であり、後の天皇の大海人皇子(天武天皇)の妻であり自らも天皇として君臨した讃良皇女(持統天皇)の生涯の物語です。
初めは少女漫画雑誌での掲載だったため、登場人物たちの恋愛が中心に描かれていますが、それすらただの恋愛マンガではなく、それぞれのキャラクターの人生観、哲学が深く描かれていて、とにかく見応えがあります。
やがて雑誌掲載を離れて書き下ろしというスタイルとなり、若い世代だけではなく、様々な年齢層からの支持を得たことから、後半は作者の歴史観をふんだんに盛り込んだ、大人向けの純粋歴史マンガとなっています。
完結にかかった年月は約32年。まさに作者の里中満智子さんはご自身のマンガ人生を懸けてこの作品を作り上げたと言っても過言ではありません。
日本書紀や万葉集を徹底的に調べ上げ、その中で主人公の持統天皇だけでなく、夫の大海人皇子や愛する息子の草壁などの実在する他のキャラクターの心理描写を、作者の解釈で敬意を持って描いています。歴史好きなら必ずハマる作品です。
伝説の頭 翔はヤンキー漫画が苦手な人にもおすすめ
伝説のヘッド翔は普通に考えるとありえないのですが、伝説の頭翔が交通事故で怪我をしその間に翔と入れ替わりグランドクロスというチームのヘッドを主人公の達人が代わるというお話です。
ヤンキー漫画では主人公が強いことが多いのですが、達人はいじめられっ子でみんなのパシリです。今までと全然違う周りからの扱われ方などに戸惑いながらも頑張る達人。
弱虫だったはずの達人が色んなトラブルに巻き込まれるが解決していく姿に感動します。総長として代役をしているだけだったはずの達人がどんどんカッコよくなっていく様も見ものです。
伝説の頭 翔は12巻で終わるのですが、話も短くてもう終わりかと思いましたがちょうどよい長さのマンガです。
東京喰種はグールと人間の間で悩む葛藤を描いたマンガ
東京喰種は、まず注意するべきことは話が進むにつれてどんどん内容がハードなものになっていきますので、グロテクスやカニバリズム的な表現な苦手な方は読むことを控えた方がよいかもしれません。
内容としてはある一人の少年が喰種(グール)という存在と人間が共存している社会の中で葛藤していきながらも強くなっていく話ですが、当初は感情の起伏が激しく悲しい事や辛い事を素直につらいといえる、素直でどちらかというと読む側にとってとても共感する部分が多い男の子でした。
ですが、戦いや知り合っていく仲間の存在や自身に降りかかる不運に立ち向かうことで強靭なメンタルであったり、生きていくため、強くなるための肉体的な特訓を通しての主人公の成長に、読む側の私たちは現実離れした内容でありながら、その主人公の境遇や成長に羨望にも似た感情を抱きつつ感情移入することができるお話です。
敵対関係にある人物たちの境遇や背景も描かれているので、様々な人間が色んな事情や感情を抱えながら生きている模様が分かり涙なくしては見れない作品です。
ハードな内容とは裏腹に、単行本には必ず4コマ漫画が描かれていて、それはほのぼのでクスっとしてしまうものなので、お話の中の和剤的な役割を果たしているのもこの漫画の人気の秘密だと思います。
透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記
透明なゆりかごは、1997年の普通の産婦人科でのお話です。高校の准看護学科に通う×華がひょんなことからその産婦人科でアルバイトをしていた時の話です。
内容は衝撃的なものもありますが、とても考えさせられるものになっていると思います。
妊娠出産は、あらためて奇跡なことなんだ、大変なことなんだなと思い知らされます。
母親になった人にも、これから母親になる人、将来母親になる人、子供なんていらないと思っている人、すべての人に読んでもらいたいです。
自分がどんな思いで生まれてきたのか、どんな命も尊いものだということ、赤ちゃんが元気に生まれてくることは当たり前のことなんかじゃない、奇跡の積み重ねなんだということ、いろんなことが考えさせられ、涙なしでは読めません。絵は、きれいなタッチではないですが、このくらいのタッチだからこそ、内容が入ってくるように思います。
たくさんの人によんでもらいたい作品です。命の大切さ、たくさんの人に感じてもらいたいです。
友だちの話は恋愛よりも友情をとるか悩む
友だちの話の原作者は高校デビュー、青空エール、俺物語!で有名な河原和音先生、作画はやじろべえやStand Up!」の山川あいじ先生が描いてます。
主な登場人物は、英子ちゃん、もえちゃん、鳴神くん、土田くんの4人です。全3話で、1話目は英子視点、2話目は鳴神視点、3話目はもえ視点で描かれています。
英子ちゃんは見た目は普通で、気が弱くて、言いたい事が言えないけど優しい子。もえちゃんは見た目は美人で、気が強くて、思った事は良い事悪い事関係なく言ってしまう子。全く性格は違うけど、二人は親友。
英子ちゃんともえちゃんのお互いが大好きっぷりがよく伝わります。友達よりも彼氏を優先する子はたくさんいるけど、彼氏よりも友達を優先する子はなかなかいません!見ていてとっても羨ましくなります。鳴神くんと土田くんの友情も見ていて微笑ましいですね。
河原和音先生の話は、登場人物が本当に優しくて面白くて、読んでいて温かい気持ちにさせられます。恋愛よりも、友情もので改めて親友っていいなと思える作品。
夏目友人帳は妖怪漫画なのに心が温まるオススメの漫画
夏目友人帳は、妖怪が見える主人公の夏目たかしと、たかしが持つ友人帳を守るため結果たかしの側にいるニャンコ先生と呼ばれる猫の妖怪が繰り広げる人間味溢れたほのぼのするアニメです。
主人公のたかしは心の優しい子で、たかしの周りの人間も妖怪も心を開くようになります。そして、たかし自身も小さい頃からの心の傷が癒されていきます。
ストーリーはドキドキ・ハラハラする場面もありますが、淡々とほのぼのする終わり方になっています。ストーリーだけではなく、絵も温か味のある優しいタッチの絵です。たかしは田舎に住んでいる設定で、その風景も懐かしい気持ちになります。
妖怪とのストーリーは、切なく悲しいものもあれば、ゾクッとするものもあります。アニメも放映されて、小さな子供も安心して観ていられるアニメです。こうゆう気持ちが優しくなれるアニメを見て育って欲しいなと思います。もちろん大人が観ても癒されるアニメなので、沢山の方に観て欲しいおすすめマンガです。
夏雪ランデブーは再婚について悩んでいる人に読んで欲しいマンガ
夏雪ランデブーは、河内遙作の女性漫画。花屋でバイトをしている葉月は、バイト先の花屋の店長、六花に恋をしているごく普通の青年であるが、ある日、葉月が彼女の家に行くと、そこには彼女の亡き夫の幽霊がいる。
その夫の幽霊、島尾は葉月だけに見えて六花には見えない。葉月は六花に何度もアプローチをしかけるも、最愛の妻を奪われたくない島尾に幾度となく邪魔をされて、まさかの三角関係がはじまる。それぞれの想いが交差してどこまでも切ない三角関係ラブストーリーです。
おすすめのポイントは、3人の視点から話が進むところです。それぞれのキャラが抱えている気持ちがわかりやすく描かれています。
同じシーンであっても、別の登場人物の視点からも描かれていて、感情が食い違っていたりするのも見ていて切ない部分です。
また、花屋を舞台にしたお話なので、お花の絵がとても綺麗で美しく、お話の象徴となっています。表紙はどの巻も美しく見事です。
七色いんこは手塚治虫のマンガでちょっとマニアック
手塚治虫作品といえば、火の鳥や鉄腕アトムブラックジャックなどが有名で、七色いんこはあまり知られていなかったりします。シリアスとコメディの交じったおもしろい漫画です
主人公の七色いんこは観客や演出家までもを魅了する演技をする代役専門の舞台役者、をこなす泥棒。
老人、女性、どんな役でも頼まれれば引き受け、観客をぐっと引き込む演技をするとともに、出演料としてお金持ちの観客から宝石をいただいていくテクニックもお見事です。
毎回、いろんな舞台が繰り広げられるのですが、そのほとんどが実在する演劇で、物語とかけて皮肉を言っていたりしているところも見どころの一つ。
演技に引き込まれ、泥棒手腕にも関心する一方で、様々な人物を演じる七色いんこという人にもだんだん焦点が当てられていきます。
泥棒・七色いんこを追う千里万里子(せんりまりこ)刑事を巻き込んだりしながら、七色いんこの素顔に迫っていく展開はドキドキ出来て、とても好きです。
人間交差点は1話完結のヒューマンドラマ作品
「人間交差点」は、1980年代にビッグコミックオリジナルに連載された漫画で、1話完結のヒューマンドラマを描いた短編集です。
原作は矢島正雄さんで、作画は柴門ふみさんが奥さんの広兼憲史さんです。この作品は各話ごとに登場人物が変わりますが、一部の作品には同じ人物が登場します。
その中でもっとも印象に残っているのはあの橋を渡ってに登場した片山刑事です。
この物語は母子家庭の母親が。建築現場で働きながらやっと蓄えたお金で東京オリンピックの開会式のチケットをダフ屋から買い、片山少年が母親に連れられて初めて多摩川の橋を渡ってオリンピック会場に着いたのに、そのチケットが偽物で会場に入れなかったという物語です。
片親の片山少年を喜ばそうと、なけなしのお金をはたいた母親のガッカリした姿を見た片山少年がその後、悪を憎む刑事に成長した情景がひじょうに良く描かれていて、この作品を読んだ後どうしても涙が止められません。
人間交差点は、このように悪や自殺など様々な死について描かれた作品が多く、読んだあとしばらく余韻が残る漫画です。
ハイキュー!はバレーを知らない人にこそ読んでもらいたいマンガ
ハイキュー!は週刊少年ジャンプにて現在連載中のバレーボール漫画です。
日向翔陽と影山飛雄が主人公で、ごくごく普通の男子高校生たちのバレーボールに対する熱い思いがリアルに表現されていて、どんどんと登場人物たちに引き込まれていきます。
ぶっ飛んだ技話や必殺攻撃といった武器はないですが、それが更にリアルさを増して、読んでいくうちに一緒に喜んだり一緒に悔しがったり苦しんだりとできる作品だと思います。
主人公がいる烏野高校はもちろんのこと、ライバル達がいる他校のバレーボール部もまた、それぞれのストーリーがありそれぞれのバレーボールに対する思いがあり、敵でありながらも応援したくなります。
また古舘春一先生は元々ホラー系の作品も描いていたことから、絵がとても細かくキャラクターの表情一つ一つがリアルで惹き込まれます。特にキャラクターが本気になった表情など、怖いと思うほどに細かくオーラを感じます。
何かに必死になる高校生の姿に見ているこちらまで熱くなる作品です。
バガボンドは戦いの呼吸が聞こえてくるマンガ
バガボンドは歴史もののストーリーであるにも関わらず、描写と画力によって、リアルなストーリーが展開されます。
戦いの場面での瞬間瞬間の動作や間合いは臨場感があり、息を止めてしまうほど。
また、戦いではない場面での登場人物や主人公武蔵の心理描写が幾度も出て来るのですが、武士としての悟りの境地に至っています。とくに印象に残っている戦いの場面は、宝蔵院胤瞬と武蔵の戦いがリアル過ぎて感動。
武士道や精神哲学や日本の原風景が散りばめられているため、日本だけではなく、外国人にもウケが良いと思います。
井上先生の前作であるスラムダンクにはない、リアリティと画力があります。読み始めれば、次の巻次の巻と止まらなくなる内容です。
武士の世界と戦いが中心に描かれていますが、武士とは何か、戦いとは何かを現代の私達にも考えさせてくれます。
ハトのおよめさんはイラストとブラックジョークのギャップを楽しむ
月刊アフタヌーンで連載されていたハグキという漫画家のハトのおよめさん。単純でかわいらしい絵柄なのにも関わらず、ブラックジョークの多いギャグマンガです。
ハトの親子のあいだに生まれた子鳩のブッコちゃんは一貫して「ぶっころす!」としか言いません。
ハトのダンナさんは企業の社長。嫁は性格がきつく、必殺技は「はとびーむ」です。ダンナが裕福なため、他の動物たちを社会的に下に見たりするなど、絵柄に合わない設定が多過ぎて思わず笑ってしまいます。
登場人物たちは全員動物なのに、動物園に行く回があったり、ブッコちゃんがペットを飼いたがったり、不条理でヘンな世界感です。
ほぼ1話完結といってもいい内容なので、どこから読んでも気軽に楽しめるところがすきです。
下ネタもけっこう出てくるので、苦手な方もいるかもしれませんが、この世界感にハマってしまう人も多いのではないでしょうか。
月刊誌のギャグマンガということで巻数はそんなにないですが、13年も続いた漫画で、後半になると少し雰囲気が変わってくるのも見どころ。
花より男子は海外ドラマのような庶民とお金持ちの恋愛漫画
花より男子の主人公牧野つくしは、庶民の中の庶民でどこにでもいそうなごく普通の女子高生です。その牧野つくしに大金持ちの道明寺財閥の御曹司、道明寺司が一目惚れしてストーリーは進んでいきます。
ごく普通の女子高生と世間離れした大金持ちとの恋愛をテーマにしたストーリーは独創的で読んでいてとても新鮮さがあります。
庶民とお金持ちとの価値観の違いや、それぞれの考え方の違いが楽しめるのもこの作品の魅力だと思います。私は、主人公の牧野つくしのどんなに辛い状況にあっても楽な方向に逃げず、お金になびくこともなく、いつも懸命に頑張る姿が大好きです。そんなつくしと道明寺の恋模様は見ていてドキドキの連続で、長編にもかかわらず飽きることがありません。
牧野家で繰り広げられるユニークな会話とどんなに貧乏な状況にも屈しない家族愛にも注目していただきたいです。
はみだしっ子は小説のように読み応えがある懐かしい漫画
三原順先生のはみだしっ子です。1975年から花とゆめで連載されていた漫画ですが、時がたっても色あせることのない作品です。
主人公は最年長の黒髪で知的なグレアム、グレアムと正反対なおどけたプレイボーイのアンジー、活発なサーニン、末っ子でかわいらしいマックスの4人です。
表面の明るさとは裏腹に、4人とも親との関わりで心に深い傷や闇を抱え込んでいる、そんな彼らがとても魅力的です。
街から街へと、さまざまな大人たちと出会いながら生きていく彼らの、セリフのひとつひとつがとても印象的なのです。
ストーリーが進むにつれ、だんたんと彼らと家族との関わりが明らかになっていくのですが、それは今の社会にも通じるようなテーマがたくさんちりばめられています。
中でも、彼らの物語が終わりに近づいた時のグレアムの独白は、漫画の常識では考えられないくらい、小説のような長文が出てくるのですが、それがとても重く、そして心に残る名シーンになっています。
4人と一緒に泣いたり、笑ったり、心が重くなったり、ほっとしたり、考えさせられたり。作者の三原順先生は若くして亡くなられましたが、この作品は皆に読んで欲しい名作漫画です。
ひかる!チャチャチャは柔道マンガ
ひかる!チャチャチャ!!のタイトルはちょっと子供っぽいですが、柔道をテーマにしたマンガです。
主人公のひかるは小柄でいわゆるいじられキャラで、おっちょこちょいでもてるとは縁の遠いキャラです。そんなひかるが柔道部に入り強くなっていくという話です。
入部当初ころ、受身もろくにできないぐらいで、直属の先輩である染谷という大柄でふてぶてしいこの先輩にめろんめろんに懲らしめられても部活をやめないでボロボロになっても続けるというところに引かれてはまった人も多いはず。
少しづつひかるは実力をつけていき、この先輩、染谷とも戦えるほどに。
そして柔道部にはひかるの好みのマネジャーもいて、その存在にもやる気をみなぎらせ、好かれたい気持ちもあって頑張っていくのです。
こんなひかるでも柔道部の部員が少ないせいもあって大会メンバー5人のメンバーに入り先方として活躍していくのです。巻数は少なく終わってしまってとても残念ですが、終わるまでのひかるの成長をお楽しみください
ひぐちアサヤサシイワタシは挫折や絶望を正面から受け止める大事さ
ヤサシイワタシは、テニス選手であった主人公の弘隆が挫折を経て写真サークルへ入り、ヒロインの弥恵と出会ったことにより展開される人間模様が中心の作品です。
生きていく上で誰もが経験する挫折や絶望心の闇をグサグサ突いてくる作品です。作者さんが大学時代心理学科に在籍していたというのを聞いて納得。
出てくる登場人物誰も彼も綺麗な人間ではない、ファンタジーや癒やしを求めて読むような作品ではありません。でも再読することをやめられない。リアルな現実が描かれた作品だからこそ散りばめられた伏線やメッセージが胸に響くのです。
人間は弱くて現実は厳しいからこそ他人からのメッセージに気づけなかったり、あとからそれに気づいて死ぬほど後悔したり変わるチャンスを掴んだりするのかもしれない。キャンパスライフという箱庭の中に実社会の模型をぎゅうぎゅうに詰め込んだような感覚が近いかもしれません。
読後感は決していいとは言えないし1回読んだだけでは全てを掴みきれないかもしれないけれど、読む度に出会えてよかったと再確認できる作品です。
ヒナまつりは日常系超能力ドタバタマンガ
異世界からやってきた自堕落超能力少女ヒナ と、保護者である壺大好きヤクザ 新田の日常を描いた漫画です。
ストーリーは超能力少女のドタバタ日常物ですが、超能力ではなくヒナの性格が原因で騒ぎが起こっています。
登場人物は新田が入っているヤクザ組の組長や若頭といった濃い面子と、ヒナが通っている学校の同級生の三島、ヒナがいた世界の知り合いのアンズたちがメインです。
初期のころは、突然やってきたヒナに振り回されたり、ヤクザらしい利用をしたりしていました。また、別の超能力少女であるアンズと超能力を使ったバトルをしていましたが、中盤以降は超能力があまり目立たなくなっています。
しかし、超能力が無くてもギャグのテンポが良く、キャラの個性も独立していっているので読みやすく、とても面白いです。
最近は、中学生から高校生になってヒナが落ち着いた美少女風になったり、ヒナに対して父性本能が目覚めた新田とのやり取りなどと、それぞれのキャラがよりわかりやすくなっています。
百姓貴族は農業の裏表をギャグで綴ったマンガ
鋼の錬金術師の作者、荒川弘先生の農業マンガ
あの牛こと、荒川先生と担当が農業の表・裏、そして苦楽を面白おかしく語ります。
農業のこと、酪農のことをリアルに書かれていて、牛乳廃棄問題と牛乳不足で起こるバター不足など
私達生産者の全く知らない苦労をされていること、そして私達は生産者の苦労を知らずに、いることに対し恥ずかしく思います。
本当に、食べることについてアレコレ考えさせられます。私の心に残ったシーンは、お友達がじゃがいもの収穫を手伝ったシーンの「食育は1日あればいい」一日あれば一次産業の大変さを思い知るそうです。
これを読むようになってから、今まで以上に農作物に感謝していただいています。
この漫画の見どころはさらに不死身とも言えるぶっ飛んだお父さん(やっぱり牛)でしょう。
内臓破裂して死にかけたり、体調を崩して死にかける度に必ず家畜がポックリ死んでしまうという、奇跡のようなお父さん。
プラスチック姉さんは女子高生なのに外道な漫画
プラスチック姉さんは主人公の姉さんと模型部のおかっぱ、まきまきという女の子がメインのギャグマンガです。
最初は、けいおんとかみたいなほのぼのした感じなのかと思っていたのですが、いざ読んでみたらちょっとおかしな趣味のある野球部の国木さん、購買のババア、姉さんを慕う後輩などなど。とにかくメインのキャラもサブで少しかでてこないキャラも本当に濃い。
むしろインパクトのないキャラが居ないんじゃないかってくらいキャラが濃いです。そして姉さんを中心してその個が強すぎるキャラが見せてくれるギャグがまた最高です。ほのぼの系のギャグマンガではありませんでした。
連載が青年誌のヤングガンガンということもあり女子高生3人が中心のマンガなのにゲスネタ、外道ネタとなんでもありです。
ネタ自体の好き嫌いはあるかも知れませんが、かなり強烈なギャグマンガです。
ブラックジャックは誰もがおすすめする手塚治虫の漫画
ブラックジャックは、マンガの神様手塚治虫先生の代表作です。いわゆる医療マンガなのですが、主人公であるブラックジャックがとてもいいキャラクターなのです。
腕はとてもいい医者なのですが、治したかわりに莫大な治療費を請求するところがいいです。
しかしその治療費をポンと他のだれかにあげてしまったりとか、完全な悪人ではなく、それどころかとても優しい心をもっているところがいい。そして無免許医であるという設定もとても物語に奥行を与えています。
またブラックジャックを支えるピノコというキャラクターが出てくるのですが、このキャラも抜群にいい。とてもかわいく、健気にブラックジャックを支えていきます。1話完結ものなので、何巻からでも読めるのがとてもいいです。末長く読み続けられるマンガです。
ブラックジャックによろしくは医療問題にメスをいれたおすすめ漫画
ブラックジャックによろしくは、エリートと呼ばれる永禄大学医学部を卒業した主人公、研修医斉藤英二郎が、勤務先の永禄大学付属病院で展開する医療問題に対して何を考え、どう行動し、問題提起、解決していくかを描く医療漫画です。
人生において、自分自身や家族が事故にあったり病気にかかったりする事態は誰にも起こり得ることです。
この漫画では例えば末期癌の主婦の話では、迫り来る命の期限にどう向き合ったら良いのか、治療においてどのような選択が考えられるのか、その時家族との関わりは、と限られたページの中で息をつく間もなく、まるで自分自身に問題提起がされているような錯覚を覚えます。
そしてその一方で医師や病院側がどのように考えるのか、患者に対してのケアの体制など、日本の医療現場の全てがこの漫画にあるような感じではないでしょうが、自分が患者や家族だったらあまり知りたくないという内容まで並行して描かれているので胸を締め付けられる感覚もあります。
しかし斉藤先生のような高い志を持った医者が漫画だけでなく、きっと現実にも多くいる、という希望を持たせてくれるようなストーリーの締め方に救われます。
フルーツバスケット 作/高屋奈月
フルーツバスケットは1999年から白泉社<花とゆめ>に掲載された少女マンガです。主人公である本田透のピュアで天然な人柄に心が洗われます。
ネタバレになるので詳しくは言えませんが主人公以外の各キャラクターに十二支が憑いています。
登場人物がものすごく多いですが個々の設定がきちんと行われており、それぞれに内容の深いエピソードが丁寧に描かれています。
なかでも私は草摩(そうま)はとりのエピソードの中の「雪がとけたら・・・」が大好きで何年たっても忘れられないフレーズです。
他にも学校の王子の草摩由希や由希に執拗に執着する草摩夾(きょう)そんな2人の保護者役の草摩紫呉(しぐれ)などどのキャラクターもとても魅力的です。
物語前半は朗らかな学校での生活やどのキャラクターにどの十二支がついているのかなどギャグ要素も盛り込まれた内容で話が進みます。
物語の中盤からは根強い心の闇や未来に対する歯がゆい気持ちなど、どんどん内容が濃く掘り下げられていき、後半は少し難しい描写がありますが、ほとんどが伏線で全て読めば理解できます。
プロチチ 作/逢坂みえこ
プロチチはアスペルガー症候群の父親、徳田直が困難にぶつかりながらもプロの父親として成長していく物語で全4巻で完結済みの作品です。
絵柄が綺麗で読みやすく息子の太郎ちゃんはかわいらしく、配偶者の花歩は直の一番の理解者で暖かくパワフルと登場人物が個性豊かで魅力的です。
主人公はこだわりが強かったり、融通が利かなかったりするので度々トラブルにもなります。しかし周りの力も借りながら一つ一つ乗り越え、たくましく成長していきます。その姿には感動し涙がこぼれます。
しかし、しっかり笑いもあります。重いテーマの作品ではありますがテンポよくコミカルに描かれているので一気に読み進める事ができます。読んでいるうちに登場人物と一緒に成長できるような、読後は優しく暖かい気持ちにさせてくれるような、何度でも読みたくなる素敵な作品です。
べっちんとまんだら 作/松本次郎
べっちんとまんだらは、ゾンビ、女子高生、戦車、河川敷、このうち1つでもひっかかるキーワードがある方にすすめの漫画です。
タイトル通り女子高生であるべっちんとまんだらが河川敷の管理人の助手としてゾンビ退治をするお話。
とても簡単には言い表せないくらい個性の強いキャラクターが魅力で、特にまんだらちゃんへのムカツキ具合は良い意味で酷い。そのシュールさがこの作品の魅力の一つともいえますが、それにしても酷い。
隠れお嬢様なまんだらちゃんと相反してべっちんは今どきのギャル。でこぼこな二人の会話は意味不明だけどギャップが面白くて引き込まれます。
まんだらの口ぐせ「でやんす」も何度も聞いているうちに癖になってしまうのだから面白い。支離滅裂な会話と妙なテンポに読者はきっと動揺してしまうかもしれないが、中毒性があります。
まるで作りこまれたB級映画を見ているような感覚、普通の漫画では満足できない人にこそ勧めたい作品です。
北斗の拳 作/武論尊、画/原哲夫
北斗の拳は、20XX年で世界で核戦争が勃発し、人類がほとんど死に絶えたあと、暴力が支配する世の中になった中、一子相伝の暗殺拳である北斗神拳を身につけたケンシロウが、愛と正義のために闘う物語です。
残忍なシーンも多く、絵もリアルなので、最初は受け入れられないかもしれませんが、実は愛や友情、そして涙の要素も強く、とても感動的な漫画です。
この漫画にでてくる男たちは、とにかく生き様が、かっこいいです。主人公のケンシロウは、心優しく、温かい青年ですが、悪党に対しては情け容赦ありません。このギャップが、ケンシロウの魅力だと思います。
他にも、南都聖拳のレイ、シュー、サウザー、そして北斗神拳のラオウ、トキといった、強敵であり、友である多くの男達が登場します。
そしてたとえこの先に死が待っていようと、最後まで自分の信念を曲げずに突き進んで行く生き様は感動的で、北斗の拳という漫画に引き込まれてしまいます。そして最愛のユリアとの別れといった愛をテーマにした話もあります。
ホリミヤ 作/HERO 画/萩原ダイスケ
ホリミヤは、学園もののほのぼのした青春恋愛漫画です。恋愛漫画にありがちなどろどろした展開もはらはらさせるような展開もほとんどなくて、こんな学生生活送ってみたいやこういう恋愛してみたいなどど思わせてくれる非常に可愛らしい作品です。
恋愛系の漫画が苦手な方もコメディ要素もちらっと入っているで、恋愛漫画なのにさらっとしている内容なので読みやすい。
ストーリーに突拍子な内容はありませんが思わずにやけてしまうような、きゅんきゅんさせてくれるシーンは多々あり、楽しめる漫画です。
一般的な学園も恋愛漫画とは違うところは、主人公たちの学校内でラブラブしている可愛らしい場面だけでなく、家でのあたかも夫婦のように仲良くしているシーンもちらほら。
町田くんの世界 作/安藤ゆき
"町田君の世界は、主人公はタイトル通り町田君。メガネ姿にリュックサックという真面目な風貌ですが、それを裏切る成績と裏切らない運動神経。そんな彼が人を愛し、周りの人からも愛されているということがしみじみと伝わる漫画となっています。
この漫画は、忘れていた人としての気遣いや優しさなどを町田君に気づかせて貰うことが出来ます。
また、人や家族を好きになるということや愛するということの大切さも町田君に改めて教ええます。成長するに連れて見落としてしまっていたものや無くしていたもの有耶無耶としかわからない心のもやもやなど、それらすべてを町田君の家族、女子学生の猪原さん、高校の先生、近所のおじいさんなど彼の周りの人々を通じて、教えてくれている。
日々ストレスの多い社会で疲れ、何かもやもやしたものを抱えている人や、毎日は同じことの繰り返しでつまらない、最近人に優しくできたかな…?そう感じている人にこそ読んでもらいたい。
きっと心も温まり、また自分が気づけていない、もしくは忘れかけていた、他者への気遣いや優しさとはこれだという発見や再確認に繋がることとなるでしょう。
ひいては漫画を読む前と読んだ後と自分の目に映る世界や人の見え方さえ変わってしまうかもしれません。
無限の住人 作/沙村広明
無限の住人はアフタヌーンで連載されて、全30巻で完結しています。
主人公は万次(まんじ)という剣士で、100人斬りというあだ名があります。血仙蟲というもののおかげで不老不死です。
ヒロインは、浅野凜(あさの りん)という親の敵討ちのため旅をしている女の子で、家が道場だったので、一応剣士です。まっすぐで純粋で、万次にとっては妹のような存在です。
この漫画の面白いところは、まず効果音に時々漢字を使っているところです。剣士がたくさん出てくる漫画なので、戦いのシーンがあるのですが、例えば「ゴッ」というところを「呉っ」と漢字にしていたりします。
また、冨嶽三十六景などで有名な葛飾北斎のたくさんあるペンネームから、キャラクターの名前をとっているところも魅力です。
絵のタッチは鉛筆で描いたシーンが多く、それも他の漫画にはあまりない珍しい特徴です。作者は鉛筆とピグマという絵を描く人には有名なサインペンで作画されていたようです。とても味がある絵柄です。
基本的にキャラクターは着物ですが、アイヌの模様のような、変わった装飾が多いので見応えがあります。30巻で終わってしまっているので、続きが読めないのが悲しいです。
蟲師 作/沙村広明
蟲師は、蟲師という蟲による様々な知識を持つギンコと蟲、その蟲により様々な状況下に置かれている人々の話が大体のものは1話完結で描かれています。
蟲は実在している虫ではないので、作者独特の切り口で描かれるその姿は気味悪くもあり、美しくもあります。
また、その蟲により起こっている現象を解決することが最善ではない場合もあり人間の醜い部分や何とも言えない悲しみや葛藤も魅力の1つです。大体1話ごとに変わる登場人物にも魅力があり、その人物達の背景も様々で胸を打たれてしまう物語も多々あります。
主人公のギンコ自身、白髪で洋装ですが、他の登場人物は和装、右の瞳は緑色で左目は髪に隠れているという不思議な出で立ちです。
彼にも彼の過去があり、一つの町には留まらず(留まれず)旅をしているという流れ者で彼が蟲と対峙する様は激しいアクションではないにも関わらず、読むもの引きつける展開が待ち構えています。
アニメ化や映画化もされている作品ですので、どんな人にも受け入れられる作品だと思います。見た人は自然と人と蟲の共存、毎回起こる異様な出来事に様々な余韻を得られるおすすめのマンガ。
幽遊白書 作/冨樫義博
冨樫義博さんの幽遊白書は青春といっても過言ではないぐらい熱中した作品です。
主人公の浦飯幽助が最初は敵だった桑原、飛影、蔵馬の3人の仲間と、共に敵である妖怪を倒していく中で成長し、仲間の絆を深めていくというよくある王道ジャンプバトル漫画ですが、単なるバトル漫画ではなく、仙水編に見られる頭脳線など単純なバトル漫画では終わっていないところがとても魅力的な作品だと思います。
この作品で私は初めてバトル漫画でも力ではない戦い方もあるんだなと知りました。肉体的なバトルばかりだとどうしても戦い方がマンネリ化してしまうので、どのようにバトルが進んでいくのか予測がしにくく、とてもわくわくしました。
肉体的なバトルにおいても、単純な力対力、技対技のバトルではなく、そこに主人公や対戦相手の心情や背景が垣間見えたり、心理戦になって意外な方法で勝敗が決まったりと読んでいて飽きない展開がすごくおもしろかったです。
メインの4人のキャラクターもとても魅力的で、それぞれ個性的ゆえにバラバラなのですが、単純でまっすぐな幽助、情に熱くてばか正直な桑原、頭脳派で冷静な蔵馬、冷酷でひねくれものの飛影、と4人そろうと上手くバランスが取れています。
戦いを通して彼らの関係性にも徐々に変化が訪れ、最終的に主人公たちがこの4人でなければだめだと思えるほど絆が深まっていく感じが好きでした。
ラブ★コン 作/中原アヤ
ラブ★コンは、主人公は170cm超えの身長にコンプレックスを抱いている舞戸高校の女子高生の小泉リサと、同じクラスの男子で、これまた156cmしかない身長にコンプレックスを抱いている大谷敦士とは犬猿の仲。
2人はその身長差からオール阪神・巨人というあだなをつけられ周りのクラスメイトからひやかされています。
本人たちもお互いまったくといっていいほど恋愛感情は抱いていないところからだんだん変わっていく関係性が、作中に出てくる造語の「キュン死に」まさにその通りでかなりきゅんきゅんします
ラブ★コンの魅力は、少女漫画の醍醐味であるドキドキきゅんきゅんを感じられるだけではなく笑えるネタが豊富なところ。
作者の中原アヤさん自身が大阪出身の方なので、ノリが関西そのもの!って感じでかなり笑えて楽しめます。また物語の舞台である舞戸高校は私服通学の高校で、登場人物のファッションも毎回変わるので漫画を楽しめる一つの要素。中原さんの画も独特の笑いのセンスも大好きです。
リアル 作/井上 雄彦
リアルは車椅子バスケットボールをテーマにし他作品です。リアルは単なるスポコン漫画ではなく、主に登場人物の生き様を描くことに重きを置いた漫画と言えます。
登場する人物は皆、大なり小なり過去にトラウマや心の奥底に闇を抱えて生きています。
各々の持つ過去、現在に触れつつ、人が成長していく様を垣間見ることができます。人生に絶望を感じ、二度と立ち直れないと思われる程に心に傷を負った状況でも、環境の変化とともに少しずつ心が前を向き始めていくのです。
新しい目標を立て、立ち直るための第一歩を踏み出していくために、誰もがリアル(現実)と向き合い、生きることにとにかく必死です。その必死さが、井上さんの表現豊かな画力とともに伝わってきます。
彼らに宿命から這い上がる底力を見せつけられます。新しいことにチャレンジしたい方、困難な現実を打開したい方に絶対読んでもらいたい漫画です。
ルナティック雑技団 作/岡田あーみん
"ルナティック雑技団。お父さんは心配性、こいつら100%伝説 に続く、変態少女漫画家の名を欲しいままにした岡田あーみん先生の名作。前2作は、見るからにギャグ漫画のタッチでしたが、今作品は少女漫画風の絵になってます。
平凡な中学生 星野夢実が、学園の孤高のカリスマ天湖森夜宅に同居することに。クールな天湖君も、笑顔な天湖君も最高にかっこいい。脇役も脇役に止まらないのが、あーみん様マンガのすごいところ。1人1人のキャラが立ちまくってます。
天湖君を勝手にライバル視している学園のアイドル、愛咲ルイ。数々の名言なのか迷言を残してくれています。
夢実の恋を邪魔するお嬢様の執事、黒川さん、天湖母。強烈なキャラばかりでまともだったはずの夢実も変態ワールドに。愛すべき変態ばかりがでてくるドキドキの学園生活。
時には殺し屋にまで恋の邪魔をされそうに。何度見てもすべてのセリフがクスッと笑える。いつまでも色褪せない迷作です。
ワンパンマン 作/ONE 画/村田雄介
ワンパンマンは元々原作者であるONE先生がネット上で無料公開していた漫画で、それを村田雄介先生が作画を担当したものが単行本として出版されています。
原作版と村田先生作画のリメイク版、ストーリーはほとんど同じですがどちらもそれぞれの良さがあり二度楽しめる作品です。
誰にも負けない最強のヒーローだけど若くしてハゲてしまった主人公サイタマは、普段は気の抜けた顔で一見やる気がなさそうにも見えるのですが、いざという時は本当にかっこよく決めてくれるヒーローなのです。読み始めたらこのハゲたヒーローに魅了されること間違いなしです。
そしてサイボーグのジェノスというイケメンなヒーローとサイタマの会話は思わず笑ってしまうものも多く、迫力満点のアクションシーンとはまた違った面白さがあります。
怪人に立ち向かっていくヒーロー達の活躍や、最強であるが故にサイタマなりに抱えている悩みなども読むうえで注目してもらいたいポイントです。
最初からいきなり最強という主人公がどうなっていくのか、見届けたくなることでしょう。
ワンピース 作/尾田栄一郎
ワンピースは、世界で最も売れている日本漫画でありアニメ、映画化もされるほどの人気漫画です。
主人公のルフィが海賊王を目指して旅を続ける漫画ですがその道中でたくさんの仲間や敵と出会います。
海賊の仲間と聞くと怖いイメージがありますがコックや船医、船大工と従来のイメージより優しくて愉快な仲間が登場します。
すぐに仲間になるわけではなくて仲間になるまでに一波乱あったり1度仲間になることを断られたりすることもあります。ただそのような過程で絆が徐々に深まって強い海賊団となっていきます。
そんな強い海賊団なのでどんな敵が現れてもどんどん倒して旅を進めていきます。特に主人公のルフィはゴムゴムの実を食べた悪魔の実の能力者なので体を自由自在に伸ばして敵と戦うシーンがとても鮮明に描かれています。
性別、年齢を問わず冒険に胸を躍らせながら読める漫画です。
まとめおすすめ漫画100ちょっとランキングには出来ない
この記事をまとめながら、思ったことはあのマンガも紹介したい、この漫画も紹介したいっと浮かんでは消えていくので正直これをアップしようと思った段階で更に追加しようと思っているぐらいです。
でもね、結局面白い漫画多いし、ランキングにしようとしたら、その時々の気持で変わってくるからランキングむりじゃね?出会ったタイミングとか読んだ年代とかにもよるものと思ったので諦めました。
この本が足りないと思った人は下から投稿してもらえればどんどん追加していきますのでよろしくお願いします。