推理やゾクッとした謎解き、謎が謎を呼ぶので読んでいるだけでどんどん次の話が気になっていく。。そんな作品を集めてみました。寝れない夜はぜひおすすめのミステリー漫画で涼しくなってください。
僕だけがいない街 三部 けい
近年、藤原竜也さん主演で映画化もされ話題にもなった三部けい作の僕だけがいない街
過去に戻ることができる「リバイバル」という能力を持つ藤沼が主人公。身の回りに起きた悲劇はリバイバルを駆使することにより幼少期に身の回りで起きた誘拐殺人事件に原因があることが判明。真犯人を突き止め、事件を未然に防ごうと奮闘する姿を描く。
過去のどこを変えれば、望んだ結末を迎えることができるのか、、、何気ない一コマの描写にヒントが隠されており、読みながらも展開を考えさせられるミステリー漫画。
精巧に練られたストーリーで終始話が進み点と点が線になる瞬間がたまらない作品になっています。今までのミステリー漫画とは一線を画すこの作品はおすすめ。アニメ化もされています。
名探偵保健室のオバさん 宮脇 明子
宮脇明子さんの名探偵保健室のオバさんと言う漫画をご存じですか?1997年1月から3月にかけてドラマ化もされたので、ご存じの方もいると思います。ひっつめ髪にとんがり眼鏡の冴えない感じの養護教諭である遠山櫻子が、事件が起きると華麗な美女に早変わりしちゃうんです。そして、保健委員の神宮寺尊を助手に捜査に乗り出し、数々の事件を鮮やかに解決して行きます。
櫻子は年齢不詳で、神宮寺からはオバさんと呼ばれていますが、実はとっても美人。普段はメガネに白衣で隠していますが、事件が起きれば美人モード解禁です。
何だかんだで振り回される神宮寺と櫻子の関係性も面白いです。
とても読みやすくとスラスラ読み切れます。あまり難しいお話ではないので、大人も子供も楽しめるのでおすすめですよ。
どろろ 手塚 治虫
あの世界を代表する漫画家、手塚治虫氏によって描かれたミステリー漫画です。作品のタイトルになっている、「どろろ」は手癖の悪い少年のことを指しています。
ひょんなことがきっかけで、どろろは自分の体の臓器を取り戻すために妖怪と戦っている百鬼丸と出会います。
実の親によって殺されかけた百鬼丸、そして、複雑な事情を抱えて心を閉ざしているどろろが旅を通して、絆や友情、そして大切なものに気づきます。
現代社会はあまりにもものが溢れており、本当に大切なものを見失いがちですが、二人の歩んでいく道を通して人の欲の深さや醜さを白日の下に曝しだしてくれます。欲望にまみれてばかりの私たちの日常に休止の期間を与えてくれる漫画です。
金田一少年の事件簿R さとうふみや 天樹征丸
漫画家 さとうふみや、原作者 天樹征丸。この二人が作り出すミステリー漫画の傑作「金田一少年の事件簿」。
それが更にパワーアップしたのが「金田一少年の事件簿R」です。
前作はかなりの方もご覧になられている事でしょう。私もマガジンを毎週楽しみにしていました。主人公である金田一一。金田一耕助の孫である彼が持ち前の推理力で、幼馴染のみゆきと共に難解な事件を解決していく。
ミステリー好きには堪らない、事件の謎解きをじっくり楽しみながら見れるのは相変わらずで良いですね。
決して前作の続き感が無く、また新たなストーリーで冴え渡る推理力を見れて、一緒に推理する楽しみがあります。金田一少年の事件簿を見ていた人には特に見て欲しいです!
名探偵コナン 青山 剛昌
日本を代表するミステリー漫画です。作者は青山剛昌先生で主要な登場人物は江戸川コナン、工藤新一、毛利蘭、毛利小五郎です。名探偵コナンが何故おすすめかという普通では考えられないミステリー漫画だから!
主人公の江戸川コナンは平凡な探偵の毛利小五郎を阿笠博士が開発した時計型麻酔針で眠らせて眠りの小五郎としてコナンが推理して事件を解決していきます。
普通のミステリー漫画なら誰かを眠らせたりせずに、自分自らが事件を解決していくことが一般的です。他者を活躍させて事件を解決していくところそこが名探偵コナンの魅力だと思います。また名探偵コナンとしての姿と工藤新一としての推理も楽しめる点も魅力だと思います。
ウツボラ 中村 明日美子
ある日、若い女性が一人ビルの屋上から飛び降り自殺をした。女性の名は「藤野朱」。発見された彼女の遺体は顔がつぶれており、手がかりとなる遺留品にも乏しかった。
彼女の持っていた携帯電話の履歴から、溝呂木舜という作家と彼女が知り合いであったと推定した警察は彼から証言を得るためにコンタクトをとる。しかし、その作家には彼女にまつわる重大な秘密を抱えていた。
そして、溝呂木の前に現れる「藤野朱」と同じ顔をした正体不明の女性、「三木桜」。自殺した藤野の双子の妹と名乗る彼女が、彼の前に現れた目的とは?
作者である中村明日美子は「同級生」シリーズなどのBL作品を中心に活動していますが、今作「ウツボラ」は女性と妙齢の作家のミステリー作品です。
ジャンルが変わっても、繊細なタッチと美しいコマ割りは健在。読者を怪しい世界へいざないます。作品は全2巻で完結しており、最後まで一気に読めるのもポイント。是非中村明日美子の描く美女とミステリを味わってください。
秘密―トップ・シークレット 清水 玲子
清水玲子さんの秘密 -トップ・シークレット-21世紀の後半の日本、美しい容貌を持つ主人公・薪剛は、死者の脳から死者が実際に見た生前の記憶を見るというMRI特殊捜査を行う第九の警視正。解決不能とされる犯罪を暴いていきます。
世間からは強い反発、残酷なシーンを見ることになるので心理的負担から職を辞す者が多い中、室長として捜査をリードしています。そこへ第九へ強いあこがれを持って新規配属されてきた青木一行警部。数々の捜査を経験する中で成長していきます。
死者の脳が見えたら数々の犯罪は解決です。ですがやはり被害者のプライバシーの問題、残酷なシーンを見なければならない捜査員。またそれが身内だったら・・・
快楽殺人犯の犯罪シーンなどえぐいシーンは多いですがきれいな絵なのでさらっと読めます。また過去の犯罪とのかかわりなどで人を寄せ付けない薪と真っすぐの青木の関係がどんな風に変わっていくかなど見所満載です!
うみねこのなく頃に 竜騎士07
ミステリーが好きな方ならば、ひぐらしのなく頃にシリーズで一世を風靡した竜騎士07先生のもう一つの名作『うみねこのなく頃に』を是非読んでみてはいかがでしょうか。
推理ものとしては完全な正統派ではないかもしれない、けれども推理ミステリーにおけるルールや法則が重要なキーとなる作品です。
舞台は六軒島と言う架空の島。1986年の10月4日、年に一度開かれる親族会議に数年ぶりに訪れた右代宮 戦人(うしろみや ばとら)。
裏では親世代による右代宮家当主の財産問題できな臭い空気が流れる中、戦人は久しぶりの再開を果たしたいとこ達や使用人との楽しい時を過ごします。
自分達の世代だけはこのまま穏やかに交流を深めていけたら・・・なんて言う思いを嘲笑うかのように天候は台風により次第に悪化。連絡手段も移動手段も失ったこの島から出られなくなる所から物語も暗雲立ち込めた雰囲気に変わっていきます。
いとこの真里亞(まりあ)が受け取ったと言う黄金の魔女、ベアトリーチェからの手紙。犯行予告とも取れる手紙の内容に戸惑う親族達を他所に次々と起きる密室殺人
その犯行はあまりにも猟奇的。まるで人間では不可能だと思わせるような手口に怯える戦人や親族達。
これらは本当にこの島にいる人間によるものなのか、それとも本当に黄金の魔女によるものなのか?是非本編でこの凄惨な出来事を読み進めてみてほしいです。
ストーリーも醍醐味ですが、何より個性豊かな登場人物もこのシリーズの魅力の一つ。当主の意向で純粋な日本人であるにも関わらず当て字で海外かぶれな名前をつけられているのです。
そして名前のインパクトに負けない凄まじい親族達のバックボーンも物語を読み進める内に明かされていくのですが……このバックボーンも立派な推理の手掛かりとなるのでこの辺にしておこうと思います。
この物語で黄金の魔女ベアトリーチェに魅せられるもよし、人間である戦人と共に推理し戦うもよし。ただどちら側であっても言えることは唯一つ。
この島で起こる出来事の真実は”愛がなければ視えない
オンライン 雨蛙 ミドリ
ミステリーとホラーに分類される漫画です。雨蛙ミドリさんという方の作品で、もともとは小説が原作。
ところどころエグイシーンもありますが、絵がとても綺麗で、気分を害することなく楽しく読み進めることができます。
漫画のタイトルの「オンライン」どおり、オンラインで繋がるゲーム機を主軸にした漫画で、ゲームの中と現実がリンクしている…と一見よくある話かとも思いますが、展開が全く読めず、読み続けたくなる作品です。
主人公それぞれのキャラクター感もしっかりしていて、ぶれがなく読んでいて飽きることがありません。ゲームがなぜ始まったのか…その謎を解く鍵が主人公の舞だったりとミステリー感も満載です。
ホラー感、ミステリー感だけでなく、舞の恋愛も入っていたりと怖いのが苦手な方にもおすすめできます。
モコと歪んだ殺人鬼ども 反転邪郎
コミックフラッパーズ連載されていて6巻で完結済みなので一気観したい人におすすめ
ギフテッドの22歳、泡沫モコが灰島柩と組んで事件を解決していく話。基本的に1話〜2話で事件→トリック解決までやるのでさくさく読みやすい。絵も見やすく、セリフが多すぎないため状況が把握しやすい。トリック自体もぱっと見、推理しやすい。
っといったかんじでわかりやすいミステリーマンガです。
後半は主人公である泡沫モコとその「パパ」である黒川幺郎を見つける「かくれんぼ」がメインになっていきます。
殺し方は流血模写が多め。絞殺や毒殺もあったり、実際に発生した事件のトリックを使ってる内容もあるので、「あ、これ聞いたことある」というのも。
それが科学の知識につながるため面白い。といったかんじでモコとゆがんだ殺人鬼どものオススメ理由です。
人形(からくり)草紙あやつり左近 小畑健
「あやつり左近」は、『ヒカルの碁』や『DEATH NOTE』『バクマン。』などで有名な小畑健が作画を担当したミステリ漫画で、人形使いの「左近」が童人形「右近」との掛け合いをしながら犯人を推理するという設定ですが、丁寧な絵とは裏腹に殺害現場はかなり狂気じみたものが多く、初期の「金田一シリーズ」を思わせる残忍さが全巻にわたり見られます。
何気ないシーンでは楽しそうな左近と右近の掛け合いが見られるにも関わらず、ひとたび殺人事件が起これば、右近に被害者を憑依させて犯人を導き出すという発想が当時の私にはとても新鮮でした。ミステリーを楽しみながらホラーの要素を強く持っており、連載期間が短いながらとても印象に残っている漫画です。
屍鬼 藤崎 竜
「屍鬼」は元々小説であり、小説家「小野不由美」の作品です。そして小説を元にして、漫画に描き起こしたのが、漫画家「藤崎竜」です。
山に囲まれ、人口1300人ほどの小さな村。「外場村」。村と外部へ行き来する道は一本しかなく、現代日本では考えられない古い風習や迷信が伝わり、残っている。
のどかで、平穏な外場村である日、原因不明の3人の死体が見つかる。それを皮切りに相次ぐ不審死、減り続けていく村人。
事故なのか、病死なのか、殺人なのか、理由もわからず、理解もできず、翻弄され続ける人々。
村で唯一の医者「尾崎 敏夫」はその怪異に立ち向かう。事件から始まり、人と人はつながり、少しずつその答えが明かされる。
予想外の結末、作中の負の感情がひしひしと伝わる作品です。私にはその負の部分が強く残り、今でも強く印象に残っています。
幽麗塔 乃木坂太郎
少女漫画ばりに美しい絵が目を引く「幽麗塔」は、ドラマ化もされた医龍の作者・乃木坂太郎さんの本格ミステリー漫画です。
舞台はレトロな雰囲気漂う昭和の神戸。日がなカストリ小説ばかり読んでいるニートの天野は、ふとしたことから美少年のテツオと出会います。
そして、かつての持ち主の老婆が養女に殺され、はりつけにされたという曰く付きの時計台・幽霊塔に眠る宝を探し出そうという誘いを受けます。美しく頭もキレるテツオと、ぼんやりしつつも心優しい天野の凸凹コンビによる、友情と謎解きの旅が始まります。
初めは、とにかく絵の綺麗さに惹かれて読み始めたのですが、幽霊塔に潜む殺人鬼・死番虫との戦いや、秘密を握る検事・丸部の行動など、多くの謎が浮かび上がり目が離せなくなりました。
何より、物語序盤で明かされるテツオの「ある秘密」があるのですが、これを知ってしまったら先を読まずにはいられません!殺人など残虐なシーンもありますが、絵が綺麗なのでグロさはなく読めます。青年誌が苦手な女性にもおすすめです。
老婆殺しの真相は?行く手を阻む死番虫の正体はテツオ?そして、天野は、幽霊塔の財宝を手に入れることができるのか?謎が謎を呼ぶ本格ミステリー漫画をぜひ読んでみてください。
夢水清志郎事件ノート えぬえ けい
夢水清志郎事件ノート、1度は聞いたことがあるかもしれません。元々は小説が原作で、主人公である夢水清志郎がお隣に住む三つ子の姉妹とともに次々と事件を解決していくお話です。
なんといっても見所は、夢水清志郎の推理力と人柄です。
普段はお金や食べ物にだらしないのに事件が起こると誰よりも早く真相を見抜いてしまいます。しかしながら関係する人たちがおかれている状況や感情を慮る優しさが時として垣間見れるのも魅力のひとつです。だからこそ三つ子の姉妹も夢水清志郎になついているのかもしれません。
この漫画は少女漫画のカテゴリーではありますが、本格的なミステリーになっており老若男女問わずハマってしまう漫画です。
サイコメトラーEIJI 安童 夕馬,朝基 まさし
普通のミステリー作品と違い、サイコメトラーEIJIは、主人公は不良の明日真 映児である超能力を持つ高校生。その超能力がサイコメトラーと呼ばれる能力で、ものに残された記憶を読み取ることができ、それをヒントに事件を解決に導いていくというものです。
原作は安童夕馬で、作画は朝基まさしというコンビで週刊少年マガジンで連載され、ドラマ化もされた人気作品です。
探偵のように推理力を働かせるのではなく、サイコメトラーを使って徐々に真相に近づいていくのが新しい感じがしてとても面白いです。
事件の犯人がみんな狂気的で異常者が多いのが、現代の社会に妙にリンクしていてリアリティがすごいです。
ギャグシーンもあり、シリアスシーンもありととても読みやすいです。