1942年にアメリカで出版されて以来、
絶えず出版を重ね、2世代に渡って愛されている名作絵本。
表紙を見てわかる通り、、色使い、絵のタッチが美しく、読み聞かせる大人も思わずうっとり。
コレクションとして手元に置いておきたくなる一冊です。
家を出てどこかに行きたくなったこうさぎを、
おかあさんうさぎが、あの手この手で「追いかけますよ」
と子供を諭すお話なのですが、
2匹のやりとりがかわいらしくって思わずくすっと笑ってしまいます。
こうさぎが、
「おがわのさかなになっておよいでいっちゃうよ」
というと、
かあさんうさぎは、
「かあさんはりょうしになって、おまえをつりあげますよ」
と言い、
こうさぎが、
「ちいさな ヨットになってにげるよ」
と言うと、
かあさんうさぎは、
「かぜになって、わたしのすきなところへ、ふいてつれていきますよ」
と言う。
ユーモアたっぷりの例え話が何より魅力的。
最後は、
「にんげんのこどもになる」
と言ったこうさぎに
「わたしは、おかあさんになって、そのこを つかまえてだきしめますよ」
とかあさんうさぎが言い、
「だったら、おうちにいて、かあさんのこどもでいるのと おんなじだね」
という言葉で締めくくられます。
なんてかわいいストーリーなんだろう!!