猫好きにはたまらない猫のおすすめコミックを紹介します。猫の日常が書かれた漫画や猫を主人公にした物語、4コマ漫画などさまざまありますので猫好きにはたまらないはず!まだ出会ったことのない猫の漫画に出会えたら嬉しです。
プ~ねこは猫好き漫画家の4コマギャグ漫画
自身も猫好きな漫画家、北道正幸さんが描く4コマ猫漫画が『プ?ねこ』です。主人公のモコちゃんこと、桃山モモコと猫の風助を中心に様々な個性的な猫たちが登場するギャグ漫画なのですが、特筆すべきは絵のリアルさです。
人間の言葉を話す猫というファンタジーな設定なのに、出てくる猫たちはどれも本物さながらに描かれています。しかも、猫特有の可愛らしい仕草や格好も満載なので猫好きな方ならきっと満足すると思います。
その猫たちが風刺を中心としたシニカルなギャグを繰り出すので、見た目はほんわかながら内容はかなりシュールです。月刊誌で4ページずつ連載されていたので、寝る前などに気軽に読めます。その独特な雰囲気にハマること請け合いのおすすめ猫漫画です。
バロン猫の男爵はジブリの猫の恩返しの原作ジブリにもおすすめ
このマンガはジブリで映画化された「猫の恩返し」の原作本です。作家は柊あおいさんという耳をすませばの原作となったマンガも描かれています。
内容は主人公のハルが偶然助けたのは猫の国の王子さまで、そのお礼に迷惑な恩返しをされ、それをどうにかするためにバロンに助けを求める、というものです。映画と原作では大体の話の流れは一緒ですが細かい設定がことなるので、違いを見比べるのも面白いです。
このマンガにはなんといってもたくさんの猫たちが描かれています。二足歩行で歩き、人間臭い猫の姿はとても面白いものです。そして映画と原作の大きな違いの一つ、主人公のハルと彼女のかつての飼い猫だった「ユキちゃん」の話はとても胸に響くものになっています。様々な種類の猫も登場するので、猫好きにおすすめの一冊です。
みかん絵日記は人の言葉が喋れる猫の物語
人の言葉を理解し話すことができる猫、「みかん」が、ちょっと鈍臭くて優しい少年「草凪吐夢」と出会い、拾われ、家族になる、優しくて少し不思議なお話です。みかんは悲しい過去から、人の言葉を使う事を隠して暮らして行くのですが、少しずつ秘密を共有する仲間が増えて、みかんの悲しみごと包んでみんなで成長して行きます。
安孫子三和先生のお話は、淡くて消えてしまいそうな絵柄に出ているようにらいつもちょっとほんわかして不思議なお話が多いです。みかん絵日記は胸を揺さぶるような話ももちろん多いのですが、猫の視点なので、人間から見ると滑稽でコミカルな場面も多く、読んでいて飽きません。みかんの友人達の猫や犬がたくさん登場しますので、動物好きの人はハマること間違いありません。
ねことじいちゃんは小学生からお年寄りまで人気の文化庁推薦コミック
まめねこで人気になったねこまき(ミューズワーク)さんの作品ねことじいちゃん。大吉じいちゃんと猫のタマの一匹と一人の暮らしを描いたほのぼのしたコミックエッセイ漫画です。
表紙をはじめとしたすべてページが水彩画のやさしいタッチで四季折々の暮らしが描かれていてほんわかとした気持ちで読み進められます。
また、大吉じいちゃんをはじめ描かれている街の人たちのほのぼのとしたしゃべり方やゆったりとした田舎街ののんびりした空気感がすごく癒されます。猫のタマはというと、おばあさんに先立たれた大吉じいさんに寄り添いながら自由にのんびりと暮らしていて、とてもかわいらしいです。
現在は3巻まで発売されているのですが、コミックエッセイのためどの巻から読んでも満足できる漫画です。
猫絵十兵衛御伽草紙は猫が苦手な人にもオススメのコミック
永尾まるさんが描く猫絵十兵衛御伽草紙は、猫に育てられた過去を持つ猫絵師十兵衛と、元猫仙人ニタが、猫や猫又、長屋の住人の悩みを解決する物語。時に笑え、時にはほろりと涙が落ちてしまいます。
猫絵十兵衛御伽草紙を読んでいると、人は本当に猫が好きだし、猫もまた人が大好きなのだと改めて思います。にゃーんと猫にすり寄られると、猫が苦手な人でも、つい微笑んでしまう。そんな猫の可愛らしさが、とてもよく表現されています。
物語にはたくさんの人が登場しますから、なかには猫につらく当たる人もいますが、そんな人でも、物語の最後には心を改め、猫好きになるとまではいかなくても、優しく接するようになります。猫は、その優しさで人をも優しくしてくれます。この漫画を読んで、私はますます猫が好きになりました。
同居人はひざ、時々、頭のうえ。は猫視点と人間視点の両方が楽しめる
同居人はひざ、時々、頭のうえ。は、1巻が発売された時に電車内広告にもなっていた漫画です。全体的に線が細く、女性向けの雑誌に連載されている漫画ですが、猫を飼っている人であれば「わかるわかる」と思える内容だと思います。
主人公の朏素晴(みかづき・すばる)は売れっ子小説家ですが心を閉ざした雰囲気がある大人しい人物です。不器用で人付き合いが苦手で、それでも自身の執筆力を生かして小説家として自宅で働いています。小説のネタを探している最中に出会った野良猫を半ば衝動的に飼う事になるのですが、ペットを飼った経験の無い素晴は一挙一動の意味がわからずてんやわんやします。それでも猫に「陽(はる)」という名前を付けて少しずつ距離を詰めていく物語です。
この漫画は同じ時間列が、素晴目線と陽目線にわかれて書かれており、互いの行動の真意が分かるようになっています。
猫を飼った人は特に自分の経験を重ねて懐かしい気持ちになると思いますし、猫を飼った経験がない人でも「こういう状況で、猫はこう考えているのだな」と知ることができるのでとてもおもしろいと思います。
しみことトモヱ作者の飼い猫2匹のリアルな漫画
イラストレーターのかいぬし(simico)と子猫のときに家に迷い込んできた子猫のしみこ。一人と一匹のんびり気ままに暮らしていましたが、ある日かいぬしは家猫のしみこがこのままずっと一人じゃ可哀想。お友達がいたら私が家にいないときでも寂しくないかもと悩みます。そこにやってきた三色三つ巴の三毛猫トモヱさん。
もともと野良猫だったのにバッチリ人馴れしているから可愛いのなんの。かいぬしはそんなトモヱにべったりでも、しみこは。
現役イラストレーターのsimicoさんの、飼い猫エッセイ漫画です。
先住猫と新しくやってきた猫がなかなか仲良くならないので、あの手この手で仲良くさせようと奮闘している所が笑えます。また、猫のために何かできることはないかと、飼い主セミナーに行ってみたり、猫が自由に走り回れるように一軒家を買ったり、作者の猫に対する深い愛情がにじみ出ている作品です。
猫を飼ったことがない人は猫ってこんな行動をするんだ、こんな可愛いこともするのかぁと、普段テレビ等では見たことのない猫の一面を見ることができますし、猫を飼っている方はうちの子もそんなところあるある!と共感したりこんな時はこうしたらいいのかと、猫についての知識がより深まること間違いなしです。
鴻池剛と猫のぽんたニャアアアアン!
私が猫を飼い始めたとき、インターネットで猫の事ばかり調べていた際にたまたま見つけた鴻池剛の鴻池剛と猫のぽんたニャアアアアン! 題名の通り、作者の鴻池剛と子供が猫アレルギーのため飼えないと友人から飼ってくれとお願いされた猫のぽんた(友人宅ではのんたと命名されていましたが)の日常が書かれた作品です。
話はすべて1ページで完結するショートストーリーです。とにかく笑えます。ぽんたのすこし悪態をつくところ、生意気なところ、だけど可愛い...猫を飼っている人なら誰しも「わかる~」と共感できるエピソードがてんこ盛りです。また鴻池剛さんの描き方が、シュールでたまらないです。ところどころ思わず「ぷっ」と吹き出してしまうような演出が多いです。猫を飼っている人も、猫を飼っていない人も、楽しめる作品になっています。
なんと言ってもぽんたが可愛いのです。絵自体は上手いという訳ではありませんが、読みやすく、大笑いしてる間にあっという間に読み終えしまいます。
今は、ぽんただけでなく、捨て猫だった子猫を保護し、アルフレッドと命名された子猫も加わり、作者を翻弄していたぽんたも子猫のアルフに翻弄されたり、振り回されたりの日々になっております。猫を飼う際の参考にはならないと思いますが、うちの猫はまだ自分になついていると希望にはなります。
しらたまくん猫が人のように高校にかようほのぼの漫画
しらたまくんを何気なく本屋で猫が表紙の為手に取り、読んでみたところド!ストライクです。稲葉そーへーさんが書いているのですが、猫好きさんやペットと暮らす人の夢が全部入っています。
主人公は猫の白玉雄介くん。猫なのに人間?クラスメイトとのやり取りが絶妙です。現在猫を飼っている方や過去に猫がいた方など、猫あるあるが一杯です。ねこあるあるだけでなく、人間として暮らしているので自分の家にいる猫ときっと重ねてしまう。
あぁウチの猫がこうだったら良いなぁと心から思ってしまう、そんな漫画です。身近なネタなのでとにかく疲れずに読めて、今後白玉君やクラスメイトがどのようになっていくか気になります。
長い長いさんぽでペットロス乗り越え方など学べる
ホワホワとした独特なタッチが印象的な須藤真澄先生のゆずシリーズ完結編となる長い長いさんぽです。やんちゃ坊主だったゆずも今やもうおじいちゃん。それでも家中ダッシュしたり柱を登ってみたりと元気いっぱいに見えましたが、お別れのときがやってきます。それも最悪のタイミングで・・・。
ペットと暮らしていれば、いつか必ず訪れる別れのとき。実体験を赤裸々に、可愛く優しいイラストで綴られています。カラーページの美しさに涙を誘われます。ペットロスの乗り越えかたや、ペット葬に関しては、参考になるとも思いました。悲しいだけでなく、最後のエピソードは希望のあるものになっています。猫を飼っているかただけでなく、動物好きのみなさんにおすすめしたいです。
ねこねこ日本史は歴史上の人物を猫化した歴史漫画
可愛らしい猫のイラストで日本の歴史を描いている、そにしけんじさんのねこねこ日本史は幅広い世代の方に親しみやすくお勧めの作品です。
遠い昔の縄文人をはじめとし、有名な武将や新撰組などの歴史に関わってきた重要人物たちが猫として活躍しているので、シリアスな場面もソフトな雰囲気でさらっと読めます。
可愛いイラストのおかげで学校の教科書とは全く違った印象なので、あまり勉強が好きではない子どもでも歴史について学ぶきっかけが得られそうです。
逆に歴史を熟知している大人の方でも、猫たちの適度に間の抜けたセリフを楽しみながら日本史が復習できるだけでなく、今まで気が付かなかった新たな発見のチャンスへと繋がるかもしれません。日本史好き、猫好きの方にはたまらない4コマ漫画です。
チーズスイートホームは猫目線の日常ねこの世界を体験できる
こなみかなた作のチーズスイートホームがかわいくてすごく癒やされます。子猫のチーの心の声と飼い主一家の山田家族の会話のチグハグ感とそれでもなんとなく通じている感がなんとも言えません。
チーにメロメロなお父さんと一緒に成長していくヨウヘイ、やさしいお母さんのほのぼのした会話もいいです。無邪気なチーの行動にまわりの猫が振り回されつつ最後にはしょうがないなぁ…とチーの仲間になってしまうのがすごく共感できちゃいます。
脱走したり、飼い猫なのに野良猫の生活も体験してみたり…。本当にこんな風に考えてしてそうだなとほほえましく読めます。とくに大事件が起きたりはしませんが、日常生活を人間からの目線ではなく、猫目線で描かれているので意外な展開で進んでいきます。
きっと無邪気な子猫が話せたらきっとこんな感じなんだろうなぁと猫が飼いたくなります。
くるねこは作者の飼い猫の漫画ブログで写真も見れる
著者であるくるねこ大和さんのお家で繰り広げる、著者が引き受けた多くの保護ネコさんとくるねこ大和さん本人、そして大和さんの旦那さんとの日々の暮らしを描いています。ホームページもほぼ毎日更新されていて、ネコ達の仕草に「フッ…」と笑ったり、時には「ほろっ…」と涙したり、ネコを飼っているどの家庭でも起こりうる日常に共感します。
くるねこ大和さんが実際経験されているお世話体験が描かれているので、ネコさんが体調が悪そうなときや、病院に連れていったとき、お薬を飲ませたりなど私の飼い猫に対するバイブルにもなっています。
ネコと人との関係やそれぞれ個性的なネコ同士の関係がきちんと描かれています。ホームページでは時折写真で投稿されてる日もあるのですが、描かれたネコの表情が「大げさでしょ~」と思った後に実際の写真が登場すると「そのままだ!」と表情までリアルに描かれているのはほんとにおもしろいです。ネコ達への愛があふれる作品です。
きょうの猫村さん家政婦として働く姿が面白い
主要な登場人物は、猫の家政婦さんとして働く主人公の猫村ネコ、家政婦紹介所のオーナー村田さん、奉公先の犬神家の主人 犬神金之助、妻の冴子、息子のたかし、娘の尾仁子です。
猫村さんは、昔自分を拾って可愛がってくれた、現在は生き別れてしまった「ぼっちゃん」にまたいつか会える日を夢見て家政婦のプロになろうと奮闘します。奉公先の犬神家は家族関係がギクシャクしていますが、猫村さんの美味しい料理や心遣いで少しずつみんなが穏やかになっていきます。
家政婦として毎日頑張りながらも、素早く動く物を見つけると追っかけてしまったり、コタツに入って丸まって熟睡してしまったりと時々見せる猫らしさがたまらなく可愛くて、我が家にもこんな家政婦さんが欲しいと思わせてくれる、心がほっこりして癒される漫画です。
動物のお医者さんのミケがとてもシュール
かつて一斉を風靡し、ハスキー犬ブームを生み出した佐々木倫子先生の動物のお医者さん。この作品は主人公・ハムテル(西根公輝)が飼っているハスキー犬・チョビの可愛さが有名ですが、実はハムテルのおばあさんが飼っている三毛猫・ミケの魅力が堪能できる猫漫画でもあります。
チョビと同じくセリフ(喋っているという設定ではなく、あくまで気持ちがにじみ出ているという体)が当てられているミケですが、そのセリフはなぜか全て関西弁。ふてぶてしいルックスや行動と相まって、「姉御」的ななんとも言えない魅力が炸裂しています。
また、作者の佐々木先生が相当猫の構造や生態を勉強したのか、ミケの見た目も行動も非常にリアル。猫好きなら必ず共感できる「猫あるある」が詰まっています。そういった意味でも非常におすすめの作品です。
靴下にゃんこキャラクターグッズもたくさんあるのでついつい買っちゃう
黒い猫を飼っていたことがあり、黒猫グッズを買い集めるのが趣味でした。そんな時にこの漫画を書店で見かけて、表紙のかわいい黒猫に惹かれて思わず購入しました。
作者はトヤヨシエ。現在6冊持っていて、最新刊も買う予定です。靴下をはいた黒猫ちゃんがある独身女性の部屋に入り込み、いつしか彼女の愛猫になって、さらに猫が猫を呼び黒猫と仲間たちとのたのしい生活が繰り広げられます。
とにかく描かれている猫たちがかわいらしい。漫画なので単純な描画ですが、猫の愛らしさを非常によく描いていて、何気ないストーリーなのに何度も読み返してしまいます。
気分がほっこりしたい時には必ずこの『靴下にゃんこ』を手に取ります。サンエックス社からこのキャラクターのグッズも沢山出ています。
私は小さな靴下にゃんこのぬいぐるみをバッグにつけて一緒に出掛けています。やさしい、癒しの時間を与えてくれる素敵な漫画です。日々の疲れやストレスがたまっている人にお勧めします。