今の世の中、ありとあらゆる娯楽にあふれています。その中で漫画というものは古いコンテンツの一つにすぎません。
そんな中、「漫画こそ最高の娯楽だ!」「漫画がなければ生きていけない」という人はどの程度いるでしょうか。
そんな漫画中毒者好きにおすすめなのが「コミックマスターJ」です。
コミックマスターJとは漫画家が本当に限界の時にだけ現れる、一回の料金500万円伝説のスーパーアシスタントです。
あらゆるペンタッチ、技術を持ち超人的なスピードで原稿を完成させ、時としてゴーストライターも引き受けます。
その完璧な仕事の結果、依頼した漫画家以上に面白い作品を仕上げます。その結果として、つぶされてしまう作家も出てきます。
「コミックマスターJ」のJとは?
コミックマスターJの「J」とは「Judges」のJです。それだけの能力を持つJが自分の作品を描かないことには理由があります。
それは、コミックマスターJが本気の作品を描くと世界が滅ぶから。
まるで冗談のような話ですが、「コミックマスターJ」の作中では真実として描かれています。
Jが漫画化志望時代にしったエグい真実
本気の作品を描くと世界が滅という衝撃の事実を、まだ漫画家志望であったJは知ることとなります。
普通の人間なら(普通の人間はそんな作品を描くことは出来ないでしょうが)そのことを知った時点で、世界を守るために漫画やその他の表現行為そのものを避けるようになります。
しかし、世界を滅ぼす作品を描く男は違いました。
自分の作品が他の漫画より圧倒的に面白いから世界が滅びるなら、他の漫画家も自分と同じくらいのレベルになっていれば自分の作品もごく一般的な漫画として受け入れられると考えたのです。
真実を知ってから始まったJの孤軍奮闘
その日から、漫画界そのもののレベルアップを狙うコミックマスターJの孤独な闘いが始まったのです。
物凄く個人的でわがままな事情ですが、これらはすべて漫画を愛するが故。
「コミックマスターJ」の作中にでてきるほかの漫画家、編集者もJと負けず劣らずの漫画バカばかり。思わず目頭が熱くなるほどです。
「コミックマスターJ」作者田畑由秋の他作品
どうなる?「コミックマスターJ」最終章
「コミックマスターJ」の漫画の最終章では、とうとうコミックマスターJが自身の全力の漫画を描き上げ、それをきっかけとして世界が崩壊されていく様が描かれることとなります。
その後、某漫画のような世紀末的世界になるのですが、そんな中で漫画を愛してやまない漫画バカたちがどのように生き、そして世界が再生していくかはぜひ読んでみてのお楽しみです。