封神演義は、1996年から2000年にかけて、週刊少年ジャンプで連載された古代中国を舞台とした漫画です。
封神演義あらすじ
過去に例がないほど、自堕落な主人公太公望が、最小の労力で、最大の結果を出していきます。
嫌々、任務をこなしていると思われた太公望ですが、「封神演義」の物語が進むにつれて、戦う理由が明らかとなります。
能力バトル漫画「封神演義」
タイトルだけみると社会歴史漫画にも見えます。こんな感じの難しい小説のイメージ。
しかし、藤崎竜が描く「封神演義」はれっきとした能力バトル漫画です。
主人公太公望は自堕落で戦闘能力が低い人物として描かれており、それを補うために、知恵を絞り戦います。
口八丁で敵を騙し打ちしたり、人質を取ったりと、主人公と呼ぶには抵抗を感じる戦闘スタイルとなっています。
しかし、「封神演義」の話が進むにつれてそれだけでは勝てなくなり、味方を増やして、自分の代わりに戦わせるという戦闘スタイルに変化させます。
非常な戦いとなっていく「封神演義」中盤
戦いが激化する中、仲間見捨てたり、勝てない味方を敵にぶつけて勝利に繋げる等、非情と呼ばれる戦い方を選ばざることとなり、太公望は苦悩しますが、それも含めて全てが黒幕の描いたシナリオ。
「封神演義」の物語終盤でその全貌が明らかになります。
「封神演義」のストーリーは実に上手く練られており、中国史とほど遠い展開になるにも関わらず違和感を感じることなく、「封神演義」の展開を腑に落とすことが出来ます。
物語が終わりに向かって加速するポイントである太公望の退場と黒幕が登場する場面が、「封神演義」の見どころです。
封神計画とは何なのか?
「封神演義」の物語の始まりとして、封神計画というものが計画されて、それを開始するために太公望が天界から地上に降ります。
封神計画がどのような計画なのかというのは、悪い仙人達を封印する計画であると一言で説明されるのですが、「封神演義」の物語が進む中で、封神計画で封印する対象に悪くない仙人の名前が載っていることが判明します。
これを境に、太公望は封神計画に疑問を持つこととなり、徐々に計画の全貌が明らかとなっていきます。このシーンは、「封神演義」の歴史が動き始めるターニングポイントです。
現代人の仕事スタイルに通じる「封神演義」
太公望の戦闘スタイルは、現代の仕事全般の進め方に通じています。
最小の投資で、結果を出すスタイルや、確固たる信念の下に行われる部下育成、そしてリスク管理の考え方等は、今日本社会で求められているリーダー職に求められている要素ではないでしょうか?
スキルだけでなく、共感力も高い、理想的なリーダーと呼べる彼の行動は、今もなお、多くのことを学ぶことが可能なのではないでしょうか?